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雨のアサスタ、ソニー仙台FCに惜しくもドロー。

2021年05月05日 

2021年5月5日こどもの日、リモートマッチとなり静かなホーム・アサスタ(朝日ガスエナジー東員スタジアム)には朝から雨が降り続いていた。試合前のウォーミングアップ、ピッチに現れた選手が誰も居ないスタンド、芝生サポーター席に向かって挨拶し手を降る。

前節で悔しい負け方をし、その悔しさを晴らしたい気持ちは選手もサポーターも同じ。そこに姿は無くとも共に闘うココロはひとつ。しかしなんとしても勝ちたかったソニー仙台FCとの一戦はドロー。今季ホーム初勝利はお預けとなった。

 

△ ヴィアティン三重 1-1 ソニー仙台FC △
(前半 0-0|後半 1-1)

  • 66分:㉕石上 輝・ソニー仙台FC
  • 81分:⑤菅野哲也・ヴィアティン三重

 

第23回 JFL第8節・スターティングメンバー紹介

 

試合終了後・上野監督コメント

上野監督・試合総括:試合全体を振り返ると、もったいない試合だったと思います。実質、ヴィアティン三重が勝てた内容だったと思っていますのでもったいない結果となりました。一点先制されましたがよく奪い返してくれましたし、そのあともあわよくば逆転と行きたかったですが選手たちはよく頑張ってくれたと思います。今日良かったことは、同点に追いついたことはもちろんですが、良い攻撃のカタチを多く作れました、そして⑱佐藤洸一がある程度長い時間プレーできましたし、⑩山藤の質の高いフリーキックなどもありましたので、今後の試合に繋がる部分だと思います。

先週のヴェルスパ大分さんとの試合は間延びして良くない内容でしたので、コンパクトにやって連携を高めようとこの試合に臨みました。でも、もっとやれると思っています。さらに修正して、連携を高めゴールを取れる距離を作って試合を進められるよう頑張って行きたいと思います。今日も悔しい結果、もったいない結果になりましたが、一週空いて次のアウェー戦に向けて準備をしていきます。

 

インタビュアー:厳しい試合展開の中で先制されました、その時の心境を教えて下さい。

 

上野監督:早く取り返そう、それだけです。追いついてくれて良かったです。菅野が怪我から戻ってきて移籍後初ゴールを決めてくれました、最初はどのようにゴールが決まったのかよくわからなかったですが、貴重な同点ゴールでした。

 

VTM:前節に比べて選手の距離感が良くなりパスを繋いで厚みのある攻撃を仕掛ける場面が多く見られました。しかしながらフィニッシュ、シュートまで行けない場面も多かったと思います。コンパクトな距離感から厚みのある攻撃を展開した後に、フィニッシュまで行くには何が足りないのでしょうか?

 

上野監督:はい、おっしゃる通りです。コンパクトには出来ましたがハーフタイムに「もう少しできる」「もっとやろう」と話しました。今言われたように得点が取れないところは、前半で言うとゴール前にもう少し人数を増やしたかった、人数が足りていなかったと思います。一人目、二人目、三人目と、人数をもう少し増やせるようにしたいです。その上でやるべきこと、どうすれば点が取れるのかはいつもやっていますが、今日ももったいないプレーがいくつかありましたので、もっと徹底してやっていきたいと思います。

 

記者:今日はいつもとは逆方向に風が吹いていました。コイントスで風下を選択しましたがそれは何か意図があったのでしょうか?

 

上野監督:いえ、陣地の選択は選手が決めました。アサスタは風が強いことが多いのでアゲインスト(逆風)の時にどのように組み立てていくか?どうやって攻めるか?を徹底してやってきましたので、その成果を前半に少し出せました。フォロー(追い風)の練習もしていますので風への対応力は高まっていると思います。

 

記者:前回の敗戦からここまで意識してやってきたことを教えて下さい。

 

上野監督:先ほどの話にもありましたが、1つ目はコンパクトにすることを徹底してやりました。選手それぞれが助け合える距離でプレーすることを意識しました。2つ目は先週(ヴェルスパ大分戦)は大分さんの出足の速さや球際の強さにやられました。中盤でのセカンドボールの奪い合いにも負けていたので、そこも徹底してやりました。3つ目は風対策です。向かい風の時、追い風の時、それを克服してプレーすることを徹底しました。

 

記者:第8節・7試合を終えてリーグのおよそ4分の1が終わりましたが今の状況をどのように見られていますか?

 

上野監督:7試合を終え、もっとできると思っています。実際には歯がゆい試合が多かったので…開幕戦のいわきFC戦、ホームでのFCマルヤス岡崎戦、先週のヴェルスパ大分戦、この3つはとても歯がゆい試合でした。連携の方も徐々に良くなって来ていますし、やればやるほど良くなってくると思いますので積み上げて行きたいと思います。

 

インタビュアー:今日は残念ながらリモートマッチとなりました、スタジアムへ来られなかったサポーターの皆さんにメッセージをお願いします。

 

上野監督:スタンドには誰も居なかったのですが挨拶に行こうと選手たちと話して決めました。そこで皆さんに応援してもらっているという気持ちで試合をしました。画面の向こう側ではありますが、みなさんに少しでも良いプレーを、全員で頑張っている姿をお見せしたいと思ってやりました。これからも頑張って行きますので応援よろしくお願いします。

 

菅野哲也選手・試合後インタビュー

インタビュアー:菅野選手自信の今季初ゴール、復帰後初ゴール、そしてアサスタの今季初ゴールとなりましたが、ゴールしたときの気持ちを教えて下さい。

 

菅野哲也選手:入った瞬間、ゴールしたのかどうかわからず間があったのですが、ゴールの判定となりとても嬉しかったです。

 

インタビュアー:貴重な同点ゴールとなりましたが、攻撃について監督からどのような指示があったのでしょうか?

 

菅野選手:相手より出足やセカンドボールのところでしっかり反応しようという話がありました、チームとしてはそこの気持ちは入っていたのでそれは出来たかなと思います。しかし勝てなかったというのは課題が残るので次に繋げていきたいと思います。

 

VTM:これまで7試合を終えて6得点、得点力がやや不足している印象ですが、その点について攻撃陣の選手間では何か話をしたりしていますか?

 

菅野選手:開幕から二連敗・3失点、守備をしっかりやってゼロで抑えようというところから入っていたので、どうしても守備の意識が高くなっていたと思います。プレーしていても見ていても(5節・松江戦の試合中に負傷し離脱)攻撃へのパワーが足りていないのかなと感じていましたので「しっかりゴールを狙っていこう」と前のメンバーで意思統一してきました。今日はゴール前での形を作る場面は増えてきましたので、あとは決定力だと思います。これについてはとにかく数をこなして精度を高めるしかないと思っているので、そこはもっと突き詰めてこれからやっていこうと思います。

 

VTM:後半ラスト10分は何度も良い形が作れていましたが、あのあたりは練習通りにやれたということでしょうか?

 

菅野選手:はい、ゴール前での形を作る部分は常にやってきています、そして今日はゴール前まで持っていく形も前半からトライしたところもあったので、それが終盤の攻撃に繋げられたと思っています。これはみんなの自信にもなったと思うのでもっとトライしていきたいです。

 

VTM:というと、ここから更にゴールが増えていくと期待していてよろしいでしょうか?

 

菅野選手:はい、さらに質を上げて行くことができればゴールは確実に増えて行くと思うので、期待してください。

 

インタビュアー:最後にサポーターのみなさんにメッセージをお願いします。

 

菅野選手:まだホームで勝つことができていないので、早くホームで皆さんと勝利の喜びを分かち合いたいです。次はアウェー戦になりますが、アウェーでもしっかり勝てるように頑張りますので応援よろしくお願いします。

 

前半・出足と球際の強さが戻って来るもシュートに至らず

 

いつもとは逆方向・東からの風が吹くアサスタ、前半は風下に立ったヴィアティン三重。前節・大分戦での反省を踏まえ、出足の速さ・球際の強さ、そして距離感を意識したプレーが見える。

 

しかし相手は古豪・ソニー仙台FC、近い距離で繋いだパスも決定機を作る手前で阻止されボールを奪われる。攻守の切り替えが早く一気にゴール前まで持ち込まれ、何本も枠内のシュートを浴びせられるが守護神・森建太が阻む。

 

30分・怪我から復帰した⑤菅野哲也が左サイドからチャンスを作る。一番深いところまで持ち込みクロスを上げ中で待つ⑨坂井達磨の頭に合わせる、しかしミートできない。その後も良い形は作るものの決定機は少なく0-0で後半へ。

 

 

後半・先制を許すも菅野の初ゴールで追いつく

 

後半に入っても互いに譲らない展開。56分に⑨酒井達磨が傷んだところで⑱佐藤洸一を投入。その直後、⑩山藤のフリーキックに②大竹が頭で合わせるが相手GKが間一髪のところでセーブ、ゴールならず。続いて⑩山藤の右コーナーキックに⑱佐藤洸一が頭で合わせるが惜しくもバーの上を超える。⑩山藤の精度の高いキックと②大竹の飛び出し、⑱佐藤洸一の高さが光った。

 

しかし66分、相手の右からのクロス、混戦の中で一歩出遅れてマークに付ききれず、GK森建太の前に飛び込まれて失点、後半に入って良い流れを掴みはじめていただけに悔しい失点となる。

 

しかしここから選手全員が奮い立つ。キャプテン⑦塩谷仁、②大竹、③穂積らが声を張り上げてチームメイトを鼓舞する。ベンチからは上野監督の大きな声が響く「コンパクトーーーーー!!!!」相手に疲れが見え始めた事もあり、コンパクトな距離感を保ちながら短いパスをテンポ良くつなぎ相手陣内に攻め入る。

 

途中交代で入ったベテラン⑱佐藤洸一が競り合いに勝ち、セカンドボールを⑤菅野らが回収、サイドの㉔池田に展開する。失点してもヴィアティン三重の選手たちの闘志は消えていない。そして迎えた81分、ピッチ中央付近で⑯橋本が猛烈なプレスを掛け、その横からボールを奪った㉔池田直樹が持ち上がり左にいた⑤菅野にパス、受けた⑤菅野が切り返してシュート!相手GKの手を弾いたボールがゴールラインを割って同点に追いついた。

 

その後もソニー仙台ゴールに迫るヴィアティン三重、88分に再び決定的な場面を迎える。右サイドから⑬高橋虎太郎がゴール前に高いボールを放り込む、相手DFがクリアしきれなかったボールがゴール前に詰めた③穂積諒のところへ渡りすかさずシュート。しかしポストを叩き追加点ならず!その後も必死の攻勢を見せるがアディショナルタイム3分が経過し試合終了、雨の中の死闘は痛み分けのドローとなった。

 

前節は風に苦しみ、前回の雨では水たまりが多く苦しんだ。より良いピッチコンディションにするため、早い時間から大勢でローラーをかけ、スポンジで吸水、人員もローラーも増やして対応したおかげで随分と改善された。残念ながらリモートマッチとなってしまったが、この試合を開催し、少しでも良いゲームにしようと多くの人達が関わり、力を尽くした。ヴィアティン三重レディースの選手たちは雨の中びしょ濡れになってボールパーソンを勤めてくれた。

 

こどもの日の決戦は惜しくもドローという結果になったが、確実にチームは前進している。リーグ戦・全32試合のうち7試合が終了。そろそろ暖機も終わってエンジン全開と行きたいところ。一週空いて次はアウェーゲーム。全員の力を結集して勝ちに行こう。

 

公式記録

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NEXT MATCH 5/16 日 vs 奈良クラブ

  • 第23回 日本フットボールリーグ 第9節
  • 試合日程:2021年5月16日(日)
  • 対戦相手:奈良クラブ
  • 試合会場:ロートフィールド奈良
  • 開始時間:13:00キックオフ