NEWSヴィアティン・マニア / トップチーム
激闘の末、わずかに及ばず枚方に敗れる。
両チームのシュート数合わせて25本、取っては取られの展開の末に3-4で一歩及ばなかったヴィアティン三重。第10節を迎えた今節も、今季ホーム初勝利とはならなかった。決めきれない攻撃陣、守り切れない守備陣、勝ちきれないチーム。良い流れを掴みつつあっただけに800人が集まったアサスタは大きなため息に包まれた。
●ヴィアティン三重 3-4 FCティアモ枚方○
(前半 2-3|後半 1-1)
- 1分:㉔池田直樹・ヴィアティン三重
- 4分:㉕宮城和也・FCティアモ枚方
- 20分:⑦チョ・ヨンチョル(PK)・FCティアモ枚方
- 36分:㉜井上 丈(PK)・ヴィアティン三重
- 40分:⑪松本孝平・FCティアモ枚方
- 51分:⑤菅野哲也・ヴィアティン三重
- 83分:④樋口 総・FCティアモ枚方
第23回 JFL第10節・スターティングメンバー紹介
お待たせしました‼️
久々のホームゲーム🏟THEBOWLcafe presents
スターティングラインナップ📣ココロひとつに勝利を掴みましょう‼️🦁#スタメン#ホームゲーム#突破#ココロひとつに#THEBOWLcafe pic.twitter.com/mBxc45KI8L
— ヴィアティン三重 【公式】 (@Veertien_TSC) May 30, 2021
試合終了後・上野監督会見
上野監督・試合総括:800人を超えるたくさんの方に来て頂きありがとうございました。多くの方々に来て頂いたのに見合わない試合をしてしまいました。本当に申し訳なく思っています。
我々の良いところは、粘り強く守備をして最後までプレッシャーをかける、例えばゴール前でフリーでシュートを打たせない、身体を最後まで張る、遅れても身体を投げ出してシュートブロックをする、そういったところです。しかし、1失点目は全く寄せることも出来ずにシュートを打たせてしまった。PK(2失点目)とコーナーキック(4失点目)での失点は仕方がないとしても、3失点目もそうでした。守備でやらなければならないことができなかった。そこはもう一度チームで徹底し、練習して本来の良さを取り戻したいと思います。
攻撃に関してはたくさんのチャンスを作りました。前半の始めはよくボールが動きテンポ良くパスを繋いで、全員が日頃やっていることを出せたと思います。試合が終わってから選手たちに言ったことは、先程の守備を元に戻すことと、チャンスをたくさん作ったにも関わらず決めきれないところ、それは日々の練習からシュートにもっとこだわってやってこれたのか?自分でもう一度振り返って練習からやってほしい。そう伝えました。
まとめると、守備をもう一度元に戻したい。攻撃はチャンスで決められるように日頃の練習からこだわる。それに尽きます。今日の結果は本当に申し訳ないと思いますし、もう瀬戸際に立っていると思います。ギリギリのところからやり続け、やり切りたいと思います。
インタビュアー:3得点したものの4失点で敗れるてしまったわけですが、守備に関して「元に戻す」と言われていた部分をもう少し詳しくお聞かせください。
上野監督:はい、元に戻すというのは良さが出せなかったということです。守備で密着して、最後までしっかり寄せる、シュートを簡単に打たせない、そういった良いところが出せなかった。ゴール前でフリーにさせてしまった、簡単にシュートを打たせてしまった。そこを元に戻すという意味です。
VTM:守備についてですが、見ている方も簡単に点を取られてしまったように感じました(PK・CKをのぞいて)。先ほど言われた「良さを出せなかった」というのは、相手が上手くて出せなかったのか?こちらの調子が悪くて出せなかったのか?何が要因だと思われますか?
上野監督:相手が上手かったり、個人技があったり、相手がどうであれ、最初の失点はそういった部分ではないところでした。しっかり寄せてシュートを打たせない、シュートコースに身体を入れるということが出来ていなかった。あれだけフリーで打たせてしまうと決められてしまうと思います。
VTM:選手交代について。前節では交代枠を全て使って選手を入れ替えました。今日は終盤に大竹陸選手を入れようとしたところで4失点目を喫し、攻撃陣は最後87分に酒井達磨選手を投入ともう少し早い時間に攻撃陣を活性化しても良いのではと思う部分もありました。選手交代についてはどのような考えがありましたか?
上野監督:それは前節の反省がありました。奈良クラブ戦では交代枠を全て使って攻撃陣も入れ替えましたが攻撃の活性化とまでは行きませんでした。慣れている選手たちを使い続けて連携をそのまま行くか?新しいエネルギーを注入してそこで連携ができるか?どちらか一つだと思います。それについてはいま底上げをしているところです。途中交代で入った選手が同じレベルでできるように。まだ先発とサブではそこに差があると思っています。従ってサブの選手たちは日頃の練習から必死に取り組んでレベルアップを目指してくれています。その底上げができれば途中交代で入ったとしても同じような連携もコンビネーションもできて自分の力を発揮してくれるようになると思います。今日は前節の反省を踏まえて少し我慢をしました。
記者:今日も強い風が吹いていました。ホームチームですのでもう少し地の利を活かす、風を味方につけるようなところがあってもよいのではと感じます。その点はどうお考えでしょうか?
上野監督:我々はここがホームスタジアムですので、少しでも相手より風を活かして、地の利を活かしてやれるように日頃から慣れるように、風上・風下の時にはどうすればよいかという練習をしています。風下だった前半の序盤には良い連携からパスを繋ぐ場面がありましたし風上の後半も決定機を何度も作りました。しかし失点した場面ではそういった日頃やっていたことがやれなかった。風のことについても日頃やっていることを徹底するしかありませんので更にやっていこうと思います。
インタビュアー:最後にファン・サポーターのみなさんに一言メッセージをお願いします。
上野監督:一生懸命に応援していただいて本当にありがとうございます。しかしながら結果を出せずに負けてしまったことについては本当に申し訳なく思います。でもここで終わりではありませんので、諦めることなく最後までやりきって行きます。まずは最善の準備をして次節の高知ユナイテッドSC戦に臨みたいと思います。今日はありがとうございました。
前半・1分に先制!互いにPKそして2-3で折り返す
開始早々、一気に左サイドから畳み掛け相手陣内に攻め込む。ゴール前で細かく繋いで⑱佐藤洸一がスペースに蹴り出しそこに走り込んだ㉔池田直樹がシュート、相手DFにあたってコースが変わったボールがゴールに転がる。開始1分、積極的なシュートで先制し幸先良いスタート。
2021JFL 第10節vsFCティアモ枚方 ハイライト📹
前半開始直後、スローイングから菅野が敵陣深くまで突破すると、佐藤から逆サイドへ⚽️🦁そこへ走り込んできたのは池田‼️力強く右足を振り抜いたシュートは相手DFに当たり、ゴールに吸い込まれた✨早い時間にヴィアティンが先制⚽️#池田直樹#ハイライト pic.twitter.com/VbNDpYmktk— ヴィアティン三重 【公式】 (@Veertien_TSC) May 30, 2021
しかしその直後の4分、枚方のシンプルなパスワークからゴール前に攻め込まれる。二列目に戻したパスを受け、完全にフリーになっていた㉕宮城選手が豪快に蹴り込みヴィアティンゴールに突き刺さる。あっけなく同点。更には20分にPKを与えてしまい追加点を許す。
前半は風上に立つ枚方が風を上手く利用し、シンプルなパスと強靭なフィジカルで押し込む場面が多くなる。一方ヴィアティンはゴールキックから⑱佐藤洸一に当ててセカンドボールが上手く拾えた時にチャンスを迎える。攻撃のパターンは両サイドを使った攻撃が多い。そして36分、右サイドから切り込んだ㉔池田が倒されてPK獲得、奈良クラブ戦に続いてキッカーは㉜井上丈。難なく決めて2-2の同点。試合は振り出しに。同点で後半に入ると思われた40分、手薄になった守備の裏を突かれて失点、枚方が勝ち越し1点ビハインドで後半へ。
2021JFL 第10節 vs FCティアモ枚方 ハイライト📹
先制するもPKなどで2失点し、1点ビハインドで迎えた分⏱井上から縦に素早く繋ぎ逆サイドの池田へ🦁⚽️すると切り込んだ池田が足をかけられPKをGET‼️これを井上が落ち着いて決めゲームを振り出しに戻す✨#池田直樹#井上丈#ハイライト#突破 pic.twitter.com/thja2sAUkB— ヴィアティン三重 【公式】 (@Veertien_TSC) May 30, 2021
後半・風上に立ち流れを掴む、1点返すものの更に失点、万事休す。
風上に立った後半、ヴィアティンがボールを保持する場面が増える。前半よりセカンドボールへの反応が良くなり、短いパスをテンポ良くつないで相手ゴール前に攻め込む。しかし手数をかけるせいか相手に戻る時間を与えてしまい、密集されシュートコースが狭まる。シュートは相手GKの正面、パスが引っかかる場面も多い。それでも畳み掛ける。
そして迎えた50分、左サイドから攻め込み中にいた⑦塩谷仁がシュートを放つもGKの正面で弾き返す。再び⑦塩谷が拾って外に開いてやり直す。さらに密集するゴール前で浮き球で繋いで最後は⑤菅野哲也が押し込み同点ゴール!三度追いついた。
2021JFL 第10節 vs FCティアモ枚方 ハイライト📹
点の取り合いで1点ビハインドで迎えた後半4分⏱左サイドから攻めるヴィアティンは、塩谷が強烈なシュートを放つもGKの正面💦しかし再びこれを繋いで、最後は菅野が流し込んでGOAL‼️またも同点に追いつきゲームを振り出しに戻した🦁✨#塩谷仁#菅野哲也 pic.twitter.com/WvDvceIpHi— ヴィアティン三重 【公式】 (@Veertien_TSC) May 30, 2021
そこから決定機を何度も迎える。途中交代で入った㉞原口拓人、セットプレーから正確なキックを蹴る⑩山藤健太&⑯橋本拓門、頭で競る⑱佐藤洸一、こぼれ球に反応する⑦塩谷仁。しかしゴールは奪えない。
83分、相手のカウンターを守って与えたコーナーキック。高さとフィジカルで上回る相手に前に入られ失点。後半は押していた中で相手に少ないチャンスを決められてしまう。87分、⑱佐藤洸一に代わって⑨酒井達磨投入。わずかなプレータイムで結果を残したい酒井、貪欲にゴールに向かう。そして90+2分、酒井が相手DFを二人振り切り、DF二人を前にして強烈なシュートを放つ、しかし相手GKの正面。決められない。
最後は右からのコーナーキックに頭で詰めるがゴールラインを超えることなくGKがキャッチ。そして試合終了。前半はシュート2本で2得点、後半はシュート11本で1得点。なんとも悔やまれる結果となった。
今回のホームゲームでは試合後に選手たちがスタジアムの外でファン・サポーターをお見送り。勝利の笑顔を期待し詰めかけた観客の寂しそうな表情と言葉にできない悔しさに満ちた選手らの表情が焼き付いた。ここからアウェー2連戦。6月20日のホーム・刈谷戦までに自信を取り戻し、笑顔で見送れるような闘いをして戻って来てほしい。
フォトギャラリー①
フォトギャラリー②
公式記録
NEXT MATCH 6/5 土 vs 高知ユナイテッドSC
- 第23回 日本フットボールリーグ 第11節
- 試合日程:2021年6月5日(土)
- 対戦相手:高知ユナイテッドSC
- 試合会場:高知県立春野総合運動公園球技場
- 開始時間:13:00キックオフ