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灼熱の消耗戦、アウェーで岡崎に悔しいドロー!

2021年07月26日 

 

今年完成したばかりという岡崎市龍北スタジアムで今季のリーグ後半戦を迎えたヴィアティン三重。相手は前回0-1で敗れたFCマルヤス岡崎。上位進出を狙う上では同じ相手に二度負けることは許されない。ここまで6試合負けなし(3勝3分0敗)で来ているだけに勝ってサマーブレイクを迎えたいところ。

試合は序盤から動きが鈍いヴィアティンに対し、前からのプレスと組織的なパス回しでボールを支配するFCマルヤス岡崎が前半6分にゴール前の密集から押し込んで先制。後半に入って動きが良くなったヴィアティンが60分に追いつき後半はほぼ一方的にゲームを支配したが追加点を奪えず、何度か決定的な場面があっただけに1-1で悔しいドローとなった。

 

△ FCマルヤス岡崎 1-1 ヴィアティン三重 △
(前半1-0:後半0-1)

  • 6分:㊿中美慶哉・FCマルヤス岡崎
  • 60分:⑨酒井達磨・ヴィアティン三重

 

第23回 JFL第18節・スターティングメンバー紹介

 

試合終了後・山本監督代行コメント

 

山本監督代行・試合総括:今シーズンのマルヤスさんは混戦からの得点、セットプレーからの得点が全得点の5割を占めています。従って我々はゴール前で混戦になったときには明確なプレーをしようというのを約束事にしていました。しかしながらボールというのはいつどこに転がるかわからないものですので、気をつけようとしていたのに決められてしまった。あれはもう仕方がなかったと思います。

試合が進むにつれて相手がへばって来る、我々ももちろんしんどくなってくるけれども、苦しい時にこそこれまで培ってきたものを発揮する時ですので、うまくいかなくてもイライラせず、慌てず、しっかりとボールを繋いで「どうやって相手の背後を取るか?」というアクションに徹する。それが相手が一番嫌がることですので何度でもトライしようと話しました。後半に入ってゴールを奪い、最後の方でも決定機を何度か作ることができましたが、相手の負けたくないという気持ちと体を張ったプレーに阻まれました。

結果はドローでしたが、選手たちはやるべきことをやってくれましたので、次に繋がる闘いだったと思います。とはいえ勝点3を取れなかった責任の全ては私にありますので、試合の進め方、メンバーの組み方をもう一度考えていこうと思います。

 

VTM:試合の入りから前半を通して、やや動きが重いような印象でしたが後半には良くなりました。ハーフタイムにはどんな声をかけましたか?

山本監督代行:相手の嫌がるところはどこなのか?そこを徹底しようと。自分たちに置き換えれば、目の前でボールを運ばれても全く怖くありません。どこがイヤなのか。背後を取られたり、背後を取られるかと思ったら逆を行かれたり、そのアクションを繰り返すことでボディブローが効いてくると。ビルドアップしているときに前線の選手がいつ飛び出すのかを考えて狙い続けようと話しました。

 

VTM:少しブレイクがあってまた後半戦が始まります。どのような準備をされますか?

山本監督代行:国体に選出されている選手が抜けたりすることもあるので、うまく連携しながらコンディションの維持・向上を図って行こうと思います。

VTM:ブレイク期間に何か解決しておきたい課題などはありますか?

山本監督代行:試合の中でポジティブな声掛け、良い声はたくさん出始めているのですが、その中でももっと味方を助ける声掛け、チャンスに繋げられる声掛けが必要だと感じていますので、さらに選手感のコミュニケーションを高めるような訓練を徹底しようと思います。これはしんどいことではなく習慣ですので、きっとやってくれると思います。

 

VTM:今日はアウェーでしたがたくさんのサポーターが駆けつけてくれました。応援してくれたみなさんにメッセージをお願いします。

山本監督代行:勝点3を手土産に帰って頂けると良かったのですが、残念な結果になり申し訳なく思います。選手たちは最後の最後まで、倒れるまで走り続けてくれました。これはスタジアムまで応援に来てくださったみなさん、そして画面を通じて応援してくださったみなさんのおかげだと思いますので、後半戦も引き続き熱いサポート、応援をよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。

 

キャプテン・塩谷仁選手 試合後コメント

 

塩谷仁選手・試合総括:中断前に勝つことで中断期間の過ごし方、精神的なところの充実感は随分違ってくると思っていましたのでなんとしても勝ちたい試合でした。結果はドローになってとても悔しいですが、先制されたあとにチャンスは何度も作れたので、決めきるところの質をもっと上げて、中断明けの初戦が首位のいわきFCですのでホームで絶対に勝ちたいと思います。ヴィアティン三重に関わる全ての人たちの力で一緒に勝利を掴みたいと思っています。

VTM:塩谷選手のゴールをしばらく見ていないので、そろそろゴールを期待したいのですが笑

塩谷選手:ハイ、もう近づいてきているので、次のホームゲーム、いわき戦では僕のゴールで勝ちたいと思います。期待していていください!

 

坂井将吾選手・試合後コメント

 

VTM:久しぶりの途中出場、何度かチャンスもありましたが今日のプレーを振り返ってください。

坂井将吾選手:ゴール前でチャンスがありました。求められているのはゴールだと思うので、しっかり決めたかったですが…いや、本当に決めたかったですね。それしかないです。

VTM:なかなか出場機会がない状況が続いていましたが、久しぶりにピッチに立った感想、コンディション面も含めて聞かせてください。

坂井選手:怪我もあったりしてなかなか試合に出られていなかったので、先週のダービーも出たかったのですがメンバーに入れず悔しい思いでした。こうやって試合に出るからには絶対に爪痕を残したいと思っているので、チャンスで確実に決められるよう引き続きやっていきたいと思います。コンディションももう少し上げられると思うので期待していてください。

VTM:ではサポーターの皆さんに向けて、後半戦の意気込みを聞かせてください。

坂井選手:チームはいまとてもいい状態で負けずにこれているので、この中断期間にもう一度チームとして成長して再開したときにはさらにパワーアップしたヴィアティン三重をお見せしたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします。

 

前半・開始6分に失点、動きは重く攻めあぐねる

 

ここ6試合負け無しのヴィアティン三重、対するFCマルヤス岡崎は4試合負け無し。前回の対戦では0-1で敗れた相手だけに絶対に敗けられない闘い。しかし試合開始早々の6分、コーナーキックから密集の混戦になり失点。その後、失点と決定的なピンチはなかったものの出足が悪く、セカンドボールも拾えず、⑱佐藤洸一の不在が影響したのか前線にボールが収まらず精彩を欠いた。前半のシュート数は㉘寺下裕貴の1本のみ。ほぼノーチャンスで後半へ。

 

後半・早い段階で追いつき猛攻を仕掛けるも決定機に決められず、悔いが残るドローに

ハーフタイム、㉘寺下裕貴に代わって㉜井上丈を投入、左右のサイド攻撃から得点を狙う。後半開始早々の47分、コーナーキックからのこぼれ球から⑩山藤健太がミドルシュート。惜しくもクロスバーを叩き得点ならず。

 

続いて60分、右サイドから短いパスを繋いで⑤菅野哲也が抜け出し中へ放り込む。岡崎の元日本代表㉟茂庭選手の背後から⑨酒井達磨が合わせて同点ゴール、早い時間に追いついた。

 

78分、⑤菅野に代わって⑥坂井将吾が入る。暑さで足が止まり始めた相手守備陣の裏を突いた動きに期待がかかる。そして80分、⑯橋本拓門のクロスに合わせた⑥坂井、相手DFに身体を寄せられてミートできなかったが良い動き出しを見せた。

 

続いて87分、左サイドから㉜井上丈のアーリークロスに再び頭で合わせた⑥坂井、枠を捉えられず惜しくも勝ち越しゴールならず。

 

後半は運動量と集中力で相手を上回り圧倒したが、あと一歩のところで決めきれずそのままタイムアップ。暑さと疲労の消耗戦は1-1の痛み分け、ヴィアティン三重は7試合負けなしとなったが悔しいドローで勝点1を積み上げるにとどまった。

 

4週間の中断期間を経て後半戦へ

 

第18節を終えておよそ4週間、夏の中断期間に入る。ここまでの戦績は6勝5敗6分、順位は暫定8位。開幕当初に掲げた目標からするととても満足できる成績ではないが、チームの雰囲気はとても良く後半戦の期待は膨らむばかりだ。今節、途中出場を果たした⑥坂井将吾や久しぶりにメンバー入りした若手の小塚祐基など、新たにベンチ入りする選手も出てきた。

残り15試合の後半戦、二巡目の闘いが始まり、ここからはさらに激しい闘いになることが予想されるだけに、戦術、チーム力、選手層、精神力と全てを振り絞って闘い、ひとつずつ順位を上げていきたいところだ。その勢いに乗れるか否かは中断明けのいわきFC戦にかかっているかもしれない。

8月22日にホーム・アサスタで行われるいわきFC戦でスタートダッシュを決めるべく、我々も少し休みを取って後半戦の闘いにパワーを蓄えておこう。本当に負けられない闘いはここからだ。

 

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