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ホンダロックSC戦 試合後会見レポート

2022年03月13日 

 

第24回JFL第1節・試合結果

ヴィアティン三重 3-1 ホンダロックSC
(前半2-0:後半1-1)

  • 19分:④寺田匡史・ヴィアティン三重
  • 38分:②谷奥健四郎・ヴィアティン三重
  • 54分:⑤菅野哲也・ヴィアティン三重
  • 76分:⑳高橋 健・ホンダロックSC

 

ヴィアティン三重・樋口監督、試合後コメント

 

樋口監督・試合総括:まず最初に、開幕戦をこのような良い気候の中で行えたこと、2,677名と多くの方にお越し頂いてチームの背中を押してくれたこと。まずその事に感謝申しあげます、本当にありがとうございました。

開幕戦、結果としては3-1と良い結果、良いスコアだったと思います。最後ギリギリのところで体を張って守り切れたのは、ファン・サポーターのみなさんの声援があったからだとあらためて感じています。ただ、試合の内容に関して言うと、開幕まで8週間かけて準備をしてきました。非常に順調に積み上がってきているという手応えはあったのですが、今日の試合内容を振り返るとその2割しか発揮できなかった、それが試合が終わったあとの一番の感想です。勝ったことにはホッとしていますが、我々がやりたいサッカーはこんなものなのか?と考えるとまだまだ全然足りていないと厳しい見方をしています。試合が終わってロッカーで選手たちにはそのことを伝えました。こうやって苦しい試合に勝つことは大事ですが、積み上げてきているものは発揮しなければならない。

もうひとつ、今日の試合のテーマは「観せる・魅せる」だと選手には話しました。これだけ多くの人達が来てくれた中で、オレたちのサッカーはこうだぞ!というものを観せようと。そしてサッカーってこんなに魅力的で面白いんだよと伝えようと。そのふたつは達成できなかったというのが正直な感想です。

ただ、選手たちは最後まで頑張り、踏ん張った。これは称賛に値すると思いますので、こういう難しいゲームをものにしながら内容もさらに良くしていく。そしてシーズンを通して「観せる・魅せる」サッカーをやっていきたいと改めて思いました。

 

インタビュアー:監督になられて最初のホームゲーム、そして開幕戦。どんな気持ちで今日を迎えられましたか?

樋口監督:とてもワクワクしていました。特に今週に入ってからはずっとワクワクしていて、昨日は「いよいよ開幕だな!」と楽しみにしていました。それはこれまでの準備が非常にスムーズに来ていたのと、選手たちとともに手応えを感じていたので「よーし、今日は発揮するぞ!魅せるぞ!」と意気込んでいただけに、ワクワクはしていたけど魅せるというテーマは達成できなかったなという思いです。

 

VTM:先ほど、積み上げてきたことの2割しか出せなかった、8割はできなかったということを言われました。おっしゃられるように後半はほぼ相手にボールを握られ、苦しい展開でした。試合を終えて週明けに一番最初に着手するのはどこでしょうか?

樋口監督:次の試合(3/19土 ソニー仙台戦・アウェイ)が土曜日で一週間のサイクルが1日短くなるので、まずはしっかりとコンディションを整えること。今日はいろんなプレッシャーがある中での試合でしたから、かなりの疲労度があると思いますので、各選手のコンディションの見極めをしっかりやって回復させることが一番のテーマです。ただ、選手たちに伝えなければいけないのは、(今日の試合は)受け身になってしまった。私はこれが一番嫌なんです。選手たちには主体的にやろうと常に言っていますが今日の後半は完全にリアクション、受け身のサッカーになっていました。ここの意識の持ち方、じゃあアクションを起こして主体的にやるにはどうやるのか?ここが次の一週間、私の中でのテーマです。

VTM:受け身に、リアクションサッカーになってしまう一番の要因はやはり気持ちの部分が大きいのでしょうか?

樋口監督:ひとつは後半に3点目を取ってから受け身の姿勢が顕著になった。これで守りきれれば勝点3だと、そういう心理が少しはあったかと思います。もうひとつはホンダロックさんの闘い方がロングボール中心でしたので、どうしても蹴られてしまう。そうするとどうしても守備をするときに後ろに下がらざるを得ない、いわゆるセカンドボール勝負というふうになってしまった。そこのセカンドボールを奪いきれなかった、強度を高められなかったところが受けに回った要因だと考えています。

 

 

記者:今季のJFLはこれまで以上に注目が集まっていて、サッカーに詳しい方ばかりではなく、お子様連れのお母さんやご年配の方の姿もたくさんありました。そういった詳しくない方でももっとサッカー観戦を楽しんでもらうにはどういったところに注目してもらうと良いでしょうか?

樋口監督:やはりサッカーの魅力とはなにか?を考えると、選手たちが主体的にプレーすることだと思います。自分で判断して決断、実行する。それを選手たちがピッチで発揮することで見てる人たちに面白さが伝わる。したがって、選手たちがその判断を、プレーすることを楽しむというのが一番面白さを伝えられる方法だと思っています。その楽しむというのは表現の仕方が難しいのですが、やはりアクションが多くて、チャレンジが多いサッカー。私はそれが「躍動感」だと選手たちに伝えています。もうひとつはサッカーというのはミスのスポーツなので、それをカバーし合うプレーが多くなった時に「一体感」を見てる人が感じてもらえると思います。その《躍動感と一体感》を選手たちがピッチで発揮すること。それが「もう一度観たい!」「またスタジアムに行きたい!」という気持ちにつながるのではと思っています。

 

インタビュアー:最後にファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。

樋口監督:本当にたくさんの方にお越し頂き、たくさんの応援を頂き、その気持ちがピッチにいる選手たちに届きました。その結果として3-1という結果で勝利できたのだと思っています。残り29試合、ホームで14試合あります、常に勝利を目指して闘っていきますので、これからも多くの声援を頂いて、チームの背中をしてください。次の試合も共に闘っていただけると嬉しいです。今日はありがとうございました。

 

キャプテン・谷奥健四郎選手、試合後コメント

 

インタビュアー:待ちに待った開幕戦、見事勝利を収めることができました。今日のチームの雰囲気はいかがでしたか?

谷奥健四郎選手:開幕戦というのはやはり難しい試合になることが多くて、自分たちがやってきたことが出せなかったり、緊張があったり、自分たちの良さを阻害する要素がたくさんあるのですが、その中で樋口監督が「ミスは気にするな、積極的にプレーしよう」と話してくれました。誰かのミスは僕やテラ(④寺田選手)やモリケン(①森選手)でカバーしようと思っていましたので、1失点はしましたが開幕戦をこうやって勝てたことはとても良かったと思います。

インタビュアー:このホーム開幕戦、どのような気持ちで迎えられましたでしょうか?

谷奥選手:個人的には楽しみな気持ちしかありませんでした。バスを降りた時からたくさんの方たちが迎え入れてくれて「みなさんを笑顔で帰らせてあげたい」と思いましたし、たくさん並んだのぼりは多くのサポーターさんからの支援のおかげですし、それはスタジアムに入ってくる前からわかっていたので、すごくアツい気持ちになしました。

インタビュアー:今日の開幕戦を終えて、課題は何かありますか?

谷奥選手:いや…、課題しかないですね。試合後に樋口監督から今日の試合の出来は2割だと言われました。僕自身ももっと出来ると思いましたし、もっとやらなければ昇格は難しいと思いましたし、今日のゲームを終えて心から満足している選手はひとりもいないと思います。今日のゲーム内容がすべてだと思うので、勝ちながら修正していきたいと思います。

 

 

VTM:谷奥選手の幸先良いゴールもありました、後半は特にディフェンスラインの活躍が目立つ試合でしたが、ディフェンスメンバーの出来に点数をつけると何点でしょうか?

谷奥選手:失点したので全然ダメです。相手の攻撃を受けすぎたところもありましたし。100点満点でいうと10
点、20点といった感じです。

VTM:随分厳しい評価ですが、ご自身のゴールシーンについてはいかがでしょうか?

谷奥選手:ゴールに関して言うと、偶然のように見えるところもあるかとは思いますが、自分としては考えがあってあの場所にいましたし、戦術的なこともあるのであまり言えませんが(笑)意図を持ってプレーして、得点が出来てよかったです。

 

記者:今日の3得点、すべてセットプレーからでした。セットプレーの練習にはかなり時間を割いたのでしょうか?

谷奥選手:サッカーの得点の3割ぐらいはセットプレーから生まれると言われますので、そこをものにできるかできないかは、試合に勝てるか勝てないかに関わってきます。そこは樋口監督が就任されてすぐにセットプレーを大切にしようと言われまていました。そこはチーム内で意識している部分ではありましたし、今日はそこで結果を出せたので良かったです。逆に相手のコーナーキックが今日は多かったので、そこは良い練習になったと思います。攻撃面、守備面の両方でもっと強度を上げて、こういう試合をものにできるようにしていきたいです。

記者:ファン・サポーターに向けて意気込みをひとことください。

谷奥選手:次はかならず今日以上のゲームをする。ただそれの積み重ねだと思っています。今日以上の面白いサッカーを必ずお見せするので、ぜひまたスタジアムに観に来てください。以上です。

 

ーーここから立ち話ーー

VTM:いや〜勝てて良かったですね。

谷奥選手:ほんと良かったです(^^) 開幕なんで。もっとやりたいことはあったんですけどね。

VTM:後半キツかったですね。

谷奥選手:まぁでもなんとなくイメージはしてたんですよね。こういう展開もあるだろうなって。

VTM:JFLはロングボールを蹴ってくるチームがわりと多いので、蹴られるとどうしても引かざるを得ないと言うか。

谷奥選手:前にプレッシャーかからなくなるんですよね。でもそうなっても、結局のところ後ろがやられなければいいんですよ。失点しなければ。

VTM:確かに!最終ラインが頼もしかったです。寺田選手も気合い入ってましたしね。

谷奥選手:テラも頑張ってくれました。今日が最低だと思ってやっていかないと昇格は厳しいと思います。

VTM:ここから上がっていくだけですね。

谷奥選手:そうですね、がんばります。

 

ホンダロックSC・宮路監督、試合後コメント

 

宮路監督・試合総括:開幕戦ということで非常に力の入る試合でした。やはり我々ホンダロックよりヴィアティン三重さんの出足や予測、準備といったところが非常に速く、前半はそこの対応にバタついてしまいました。その中でセットプレーから2失点し、苦しい展開になってしまいました。後半はやるべきことを整理して闘えたことはプラス材料ではありますが、その中で素晴らしいフリーキックを決められて3点目を与えてしまい非常に苦しい試合だったと思います。

 

インタビュアー:今日の試合に向けて、ヴィアティン三重について何か対策したことはありますか?

宮路監督:開幕ということで情報があまりない中でどういうサッカーをしてくるのか?というのは難しいところがあったのですが、相手というより自分たちがパワーを持って行こうと選手たちには話して試合に臨みました。

 

VTM:後半になって試合の主導権を握り、前半とは打って変わってホンダロックさんのペースでした。ハーフタイムには具体的にどのような指示をされたのでしょうか?

宮路監督:前半はボールを奪ってから縦に急ぎすぎたところがありました、じゃあどこが空いてるのか?を考えた時に、ヴィアティン三重さんのディフェンスラインと中盤のところが非常に空いていましたので、そこを前半の中で改善して突くことができれば良かったのですが、うまくそこが見えていなかった、伝えられなかった部分は私の反省点です。ハーフタイムにはそこをうまく使う、奪った後にそこに入ってくるようFWの選手が動くことができれば、前を向いてもっと主導権を握ることができると伝えました。守備については、相手の右サイドの選手が1対1で人を剥がす能力があるとわかっていたので、飛び込まずにしっかりついていく、そしてパスコースを限定するように改善しました。

 

 

2022 JFL第2節 3/19 土 vs ソニー仙台FC

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第2節
  • 試合日程:2022年3月19日(土)
  • 対戦相手:ソニー仙台FC
  • 試合会場:みやぎ生協めぐみ野サッカー場B
  • 開始時間:13:00キックオフ