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三重県選手権準決勝 FC.ISE-SHIMA戦 試合後コメント
三重県選手権準決勝 試合結果
ヴィアティン三重 3-2 FC.ISE-SHIMA
(前半1-1・後半2-1)
- 3分:⑳金成純・ヴィアティン三重
- 34分:⑧片田 拓・FC.ISE-SHIMA
- 55分:②谷奥健四郎・ヴィアティン三重
- 74分:㉓飯嶋隼人・FC.ISE-SHIMA
- 90+3分:⑨大竹将吾・ヴィアティン三重
樋口監督・試合後コメント
樋口監督・試合総括:まずトーナメントの1回戦というのはカテゴリーが違う相手ということもあり難しい試合になることは覚悟していました。FC.ISE-SHIMAの試合映像を1試合見ましたが、これは簡単な試合にはならないぞとやはり感じました。それを踏まえて、選手たちに今日のテーマは「リスペクトとチャレンジ」だと伝えました。カテゴリーが違う相手ではあるけれどもリスペクトを持って、そしてオレたちはチャレンジをしようというところで試合に入りました。
そして試合が始まって…良い入り方をしすぎて…ゴールが早かった。それで精神的に落ち着いてしまい受ける形になっていた。今日のテーマはチャレンジする中で受けないでどれだけ仕掛けることができるか?だったので最初の5分はとても良かったけれどもそこから少しずつ「なんとかなるだろう」という雰囲気が出てきて最初の失点に繋がった。あの場面では最初のシュートに㉑大喜がよく反応しました、しかしそのセカンドボールに誰も反応していなかった。あれについてはハーフタイムに言いました「なんとかなる、これぐらいでいい」といった雰囲気が出たシーンだったろうと。あのようなことをしていては難しいゲームになるだろうと感じました。
難しいゲームになることは想定していましたが、相手があそこまで引いてくるのは想定外でした(恐らく4-4-2で来ると予想したが5-4-1の布陣を敷いてきた)。練習試合や映像を見ると4-4-2で前から激しくプレスをかけてきていたのでどうやって来るだろうと思っていたところ、始まってみたら想定より引いてきた。それを見てこれはボールは動くだろうと。ただ僕らが落ち着いてしまったせいで5-4の前(相手のブロックの前)でしかボールが動かなかった。その結果、背後を取れない、間も閉められ、逆に引っ掛けられてカウンターを食らうといった形になっていた。それを後半に修正する狙いで憲祐(㉟寺尾)を入れ、途中からヒロ(㉘寺下)を入れて両サイドの推進力を高めることで前にボール運べるようになりました。そこからセットプレーでも得点できました。
しかし、3-1で終わらせなければいけないゲームでした。それを2-2にされて苦しくなったのは僕らのチームの課題であり現状であるというのをしっかりと認識させられた試合でした。
VTM:㉕藤澤選手がスタートから、⑧澤選手もスタートから久しぶりの出場となりました。彼らのプレーはいかがでしたか?
樋口監督:まず⑧澤は今週のトレーニングが素晴らしかった。僕の中でナンバーワンでした。チームで一番調子が良くて、金曜日にやったゲーム形式の練習でも非常に良かったのでその時点で先発だと決めていたぐらい。序盤は本人の良さが出ていました。ポーンとボールを浮かせて裏を取ってチャンスにつなげたり。しかしそこからはテンポが上がらなくなってきて無難なプレーに終始してしまった感じはありました。
㉕藤澤についてはミスの少ない選手だというのは間違いなくて、その中でアグレッシブさをどこまでだせるのかチャレンジしてこいと送りだしました。攻撃面ではほとんどボールを失わないし起点にもなっていたのですが、ハーフタイムには守備についていくつか伝えました。前半は彼のサイドで何度も仕掛けられてしまっていたので、守備の強度をもう少し上げないとキツいと。
両選手ともにまだまだ課題はあると思いますが、その課題も今日のように先発でやってみてどれだけできるのか?それを僕らも見たかったですし、チームとしての上積みを計る上で起用しましたので、今日のゲームでの感覚を次に活かして欲しいですね。
VTM:対戦相手のFC.ISE-SHIMAさんはとても良いサッカーをされるチームだと思います。どのような印象を持たれましたか?
樋口監督:はい、しっかりとしたサッカーをするチームだというのは間違いないと思います。しっかりと経験のある指導者が居て、特に④番・⑦番のボランチがしっかりとボールを動かしていて、彼らを中心にゲームを作る。今日に関しては闘い方を整理した上で臨んできました。やはり予想どおりの良いチームでしたし、難しい試合になりました。
VTM:次はリーグ戦1試合を挟んで鈴鹿さんとの代表決定戦です。気持ちはひとつだと思いますが一言ください。
樋口監督:僕らは三重県の代表になることがまず第一。今年のスローガン「SYMBOL of MIE」というのを掲げている以上、必ず県代表になって天皇杯を闘うことが重要です。同じリーグの相手ですし、昨シーズンはウチよりもずっと上の順位で終えたチームですし、なんと言ってもダービーです。一発目のダービーですのでしっかりと良い準備をして闘いたいと思います。
キャプテン・谷奥選手 試合後コメント
谷奥選手・試合総括:今日のゲームは勝つことが全てなので、勝ったことでひとつ課題はクリアできたと思います。天皇杯・トーナメント戦はすごく難しいので、勝ち切れたことは評価していいかなと思います…が、失点の場面が良くなくて守備としてはまだまだと感じる試合でした。
VTM:では2点目、谷奥選手のゴールシーンを振り返ってください。
谷奥選手:テツ君(⑤菅野選手)がクロスを上げてくれて、セットプレーの崩れたところからだったのですが、テツ君から絶対良いボールが来るのはわかっていたので、自分のマークとの関係や相手選手との関係を考えた上で恐らくこのあたりにボールが来るだろうと、テツ君の普段の練習を見ていて予想できたので、そこに入って行って頭で一度押し込んだのがポストに跳ね返って戻ってきたのでラッキーでした。
VTM:志摩市出身の谷奥選手ですが、地元のクラブ、FC.ISE-SHIMAはどんなチームでしたか?
谷奥選手:まずメンタル的に自分は絶対に負けてはいけない試合だと思っていました。地元のクラブが相手で、とてもリスペクトしていますし、素晴らしいクラブであり良い選手がたくさんいるのは知っていたので、カテゴリーは違いますが、まずリスペクトして試合に入ることを意識しました。
試合が始まって、相手はウチへのリスペクト(強い相手に臨むという意味)を持って5-4-1のブロックを敷いて来ましたが、ボールを持ったときには丁寧に動かそうという意識が伝わってきましたし、ドリブルできるアタッカーがいたり、守備も最後まで集中力を切らすことなく守られていました。素晴らしいチームが地元にあるんだという気持ちで対戦することができました。
VTM:リーグ戦をひとつ挟んで次は今季初のダービー、鈴鹿ポイントゲッターズとの対戦です。その気持ちを聞かせてください。
谷奥選手:シンプルに勝つだけです。周囲は鈴鹿さんとのダービーだからという見方をされるかもしれませんが、自分にとってはFC.ISE-SHIMAさんに臨んだのと同じ気持ちでピッチに立つと思います。やはり僕らは三重県の代表にならなければならない存在だと思いますし、負けられない闘いです。勝つためにひたむきにやるだけです。とても大事な試合のひとつではありますが、普段のゲームと同じように臨みます。
ーここから雑談ー
VTM:いや、手こずりましたね。
谷奥選手:カテゴリーが下だと思ってしまうとメンタル的に難しくしてしまうんですよね。どうしても受けてしまうというか…。天皇杯に関しては何十回も食ったり、食われたりしてますからね。そういう大会なんですよね。そういう気持ちでやる準備は出来てましたし。
あとは普段出場機会があまり多くない選手、ノリくん(㉕藤澤選手)や⑧澤のプレーはすごく良かったと思いますし、チームの底上げをする意味でも天皇杯はすごく大事なので、今回勝って次にもう一試合やるチャンスをもらえたのは間違いなくチームの底上げになるので、勝てば公式戦の機会がひとつでも増える、しかも強い相手とやれるというのが天皇杯の大きなメリットでもありますよね。
2022 JFL第7節 5/1 日 vs 高知ユナイテッドSC
- 第24回 日本フットボールリーグ 第7節
- 試合日程:2022年5月1日(日)
- 対戦相手:高知ユナイテッドSC
- 試合会場:春野総合運動公園 陸上競技場
- 開始時間:13:00キックオフ