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三重県選手権決勝 鈴鹿ポイントゲッターズ戦 試合後コメント
三重県選手権決勝 試合結果
ヴィアティン三重 0-0 鈴鹿ポイントゲッターズ
前半0-0・後半0-0
延長前半0-0・延長後半0-0
PK 2-4
樋口監督・試合後コメント(公式会見)
樋口監督・試合総括:非常に緊迫した、緊張感のあるゲームを展開出来たと思います。これは鈴鹿ポイントゲッターズ(以下鈴鹿PG)さんの力と我々の力が拮抗していてこういう試合ができた、結果は残念ですが観ていた方にとってはおもしろい試合をできたのではないかと思っています。スコアは0-0でしたが、サッカーの醍醐味がたくさん詰まった試合だったと思っています。ただ結果については悔しいのひとことです。PKというのは仕方ない部分もあるので、この結果は次の三重ダービーに繋げていきたいと思います。
記者:試合の内容を振り返るとヴィアティン三重の方が短いパスをうまく繋いでコレクティブ(組織的)に闘えていたように思いますが、攻撃・守備それぞれにおいて鈴鹿PGに対して意識した点をお聞かせください。
樋口監督:まず攻撃に関してはしっかりとボールを握るサッカーをしたい。また、相手選手の間の位置でボールを動かすことができれば相手にリアクションさせられるのではないかとスカウティングをして準備していました。そこはいくつか狙い通りにできて、前半の立ち上がり、そして後半は何度もいい形で相手の背後を取るシーンを作れたのではないかと思います。そのあたりの手応えはありました。
守備に関しては…今季あと2試合ダービーがあるのであまり詳しくは言えませんが(苦笑)、しっかりと相手の特徴を消すために注意してやるところを押さえて、コレクティブに、コンパクトな状況を作って対応できたと思います。
記者:おっしゃられたように、6月にもダービーがありますがそれも踏まえてこの三重県選手権決勝での対戦はどんな意味合いがありましたか?
樋口監督:三重県の代表決定戦ということで、僕らの今季のスローガン「SYMBOL of MIE」というのを掲げている以上、やはり代表権を勝ち取らなければならないという思いを強くもっていました。言い訳ではないのですが、チーム内でコロナ感染があったために何人か欠けざるを得ない状況になっていました。その中で今週、僕たちは合言葉として「このアクシデント、ピンチをチャンスに変えよう」というものを掲げて今日の試合に臨みました。結果は残念でしたが、チームの底上げを計るという意味でもチャンスを掴んで(出場機会を得て)手応えを感じた選手も多かったのではないかと思います。またチームとしての闘い方もピンチの中で底上げすることができたのではないかと感じています。
そういうところも踏まえて、結果は残念でしたが今回の三重ダービーでは次のダービーに向けて手応えを得ることができた試合になりました。
記者:相手チームに関する質問で恐縮ですが、対戦相手には三浦知良選手がいて、かつては樋口監督が指導されたこともあるカズ選手が後半終了間際に投入されました。カズ選手の存在やプレーについての感じたことを聞かせてください。
樋口監督:カズと一緒にやっていたのは2009年(横浜FC・当時J2)ですのでもう13年前になります。相変わらず元気だな!という印象です。今日も途中で出場してきて、ほとんどミスがないんですよね。ボールを触った機会は少ないかもしれませんが、ボールを受けたときの判断が素晴らしい。経験値の高さ、プレーの質の違い、サッカー感の高さを改めて感じさせられました。それと同時に55歳であれだけ走れるのは凄いなと感じました。
記者:ヴィアティン三重の良さは出せていた試合だと思いますが、今日の試合で課題があれば教えて下さい。
樋口監督:課題と言いますか、僕らはこれからもっと発展していかなくてはならない、いろんなものを積み上げていかなくてはならないと思っています。例えば今日の試合でもビルドアップの段階で相手からのプレッシャーを感じすぎて雑になってしまったり、そういったところの精度をもっと上げたい。それからゴール前で何度か決定的なチャンスを作りはしましたが、その回数をもう少し増やしたい。特に相手の深い位置まで入りこむプレーをもっと増やしたい。今日のゲームではそのあたりを感じました。
記者:先ほどカズ選手の印象を言われましたが、13年経過して変化している、進化していると感じたようなことがあれば聞かせてください。
樋口監督:2009年の横浜FCではストライカーという感じでした。今もFWのポジションをやっていますが、ボールを受けてゲームを作るという役割で彼の良さが出ていると感じました。間でボールを受けて前に展開する、それがノーミスでやり切れる。やはり技術は衰えないもんだなと思いながら見ていました。
キャプテン・谷奥選手 試合後インタビュー
VTM:一発勝負のトーナメント、こういう決着もありますよね。
谷奥選手:そうですね…(内容・展開を踏まえて)勝たなければいけないゲームでした。
VTM:試合内容が良かっただけにですね。
谷奥選手:コロナ感染のことなどで周囲の方々は僕たちがベストメンバーを組めないんじゃないか?誰が試合に出るんだろう?といろいろ思われたことと思うのですが、難しい状況ではあるものの、こういうことで「チャンスが巡ってきた!」と感じている選手もたくさんいたので、チームのモチベーションとしてはみなさんが抱いていた不安とは違って僕たちはポジティブに今日の試合に臨むことができました。
今日のゲームだとアメ(㉗雨宮選手)とかショウ(⑪早坂選手)、⑥坂井さんもみんなすごく良いプレーをしていたと思いますし、特にスタメンで出たアメは素晴らしいプレーをしていたので、やっぱり普段の練習はウソをつかないなと感じましたし、彼がサッカーに取り組む姿勢が出たゲームだったので…やっぱり僕がPKをしっかりと決めて、コロナに感染してこの試合に出られなかった仲間たちが次のステージでプレーできる機会を作ってあげたかったです。
こういう結果で終わってしまったことも含めて、次の高知ユナイテッド戦(日程変更で3日後の5/11に開催)でやるしかないので、しっかりと切り替えて次の高知戦に臨みたいですね。
VTM:谷奥選手は初めての三重ダービーだったわけですが、周囲はダービーだ!と気持ちを高めていたと思うのですが、谷奥選手含めチームとしてはどのように受け止めていましたか?
谷奥選手:チームとしてはもちろんダービーが重要だという話はしましたし、サポーターのみなさんが特別な感情を抱いていることはもちろん感じています。事実、大切で特別な試合ですし。ただ僕個人としては鈴鹿PGさんはサッカーでの対戦相手ではあるけれど「敵」ではないと思っていて、特別に敵対視してプレーすると言うより、僕たちは正々堂々とプレーしてその上で勝つ。それがヴィアティンらしいのかなと思っていました。なのでひたむきに、泥臭くやるというところは相手以上に表現できたんじゃないかと感じています。
VTM:コロナ感染者が出てトレーニングができなかった中で、練習日数が少なくなったことでの不安はありましたか?
谷奥選手:もちろんいろんなイレギュラーはありましたが、実はほとんど不安はなかったんですよね。5/1の高知戦がなくなってしまった時は感染者が増えたりして、さすがに少し不安を感じましたが、次のゲームがこの試合とわかっていたし、予定通り開催される方向で準備をして頂いたこともあったので、これに向けて準備するだけでした。監督もみんなのコンディションを見て練習メニューを組んでくださったので、今日のゲームを見ててもみんな走れてましたし、ここまであまり出場できていなかった選手も最後まで走れていたので、日々のトレーニングの大切さをあらためて感じました。
VTM:ところで、後半のCKからのヘディング、決めたかったですね(惜しくもクロスバー)。
谷奥選手:ああいうのを決められないとダメですよね。勝負強さが足らないと言うか…。
VTM:決定機の回数で言えばヴィアティン三重の方が多かっただけにですね。
谷奥選手:相手のペナルティエリアに入っていく回数で言うと上回っていたとは思いますけど…。でも相手もロングスローだったりで決定機はありましたしね、そこは想定していたのでかなり注意を払いました。試合全体を振り返ると今日の内容で失点ゼロに抑えられなかったらまずいと思うので、PKの結果は別として守備陣としては最低限の仕事はしたと感じています。
VTM:守備での目立ったミスがなかったのは良かった点ですね。
谷奥選手:今日のゲームはトーナメントですし、出場機会が少ない選手の出場もあったのでいつもよりかは少しリスク回避したところはあります。特に前半は風下をあえて取って、90分の試合運び、さらには延長の15分+15分の進め方を考える中で、前半の45分や延長最初の15分をどうやって乗り切るか?みたいなところは考えながらプレーしていたので、もちろんノーリスクというわけではないですが、相手のアタッキングサード(ピッチを三分割しゴールに近い1/3のゾーン)以外はあまりリスクを負わずに現実的にプレーしたという感じですね。
VTM:PKでの負けは受け止めるとして、もう3日後にはリーグの高知戦です。今日の内容を踏まえてどのように臨みますか?
谷奥選手:アメのプレーだったり良い収穫はあったと思うので、良い意味で監督が高知戦のメンバー決定を悩めばよいと思いますし、ゲームに出ている選手だけじゃなく出ていない選手もとても良いトレーニングができているので、今日のアメのように自信を持ってピッチに立てば良いと思います。
今日の試合前、アメと話していたら「今日の試合楽しみで仕方なくて、ワクワクしてます!」と言っていたので、やはり普段からしっかりトレーニングできている選手はそういうメンタルでピッチに立てるんだなと感じました。次の高知戦はすごく大切なので、今日ぐらいの強度でチーム全員がプレーできれば絶対に勝てると思いますし、今日これだけできたのでメンバーは誰が出ようが関係ないと思います。
VTM:しかしPK、入らなかったですね…。
谷奥選手:今までPK外したことないんですよ。
VTM:そんな貴重な1本が今日出てしまうとは…。
谷奥選手:いつもどおり普通に蹴って、普通に入る感じはあったんですが。どこかに隙があったんだと思います。でもやっぱり90分、120分で勝負を決めなきゃいけない。僕らはそういうチームなので。今日のことはもちろん反省します。でもPKの反省というよりかは、決めるべきところで決めて、90分、120分で勝負を決められなかったことを反省します。時間内で相手を仕留める勝負強さ、したたかさ…それをチームが身につけることが必要だと思います。
今日の結果・内容を次に繋げることこそが僕たちがやるべきことなので。高知戦は絶対に勝ちます。
鈴鹿ポイントゲッターズ 三浦監督コメント抜粋(公式会見)
- とてもタフなゲームだった。120分間、何が起こってもおかしくない試合展開だった。
- 素晴らしい相手と素晴らしい環境の中で、白熱した試合を楽しんでもらうことができ良い時間だった。
- PKの順番は自分(三浦監督)が4番手まで決めていた。5番目は自信がある選手が蹴るように伝えた。
- どちらが先にJリーグに昇格するのか?という見方をされがちだが、お互いにこの先にクラブとして成長し共に高め合う関係性をもって先に進んで行きたいと考えている。
- (今日の成果を問われて)トーナメントの決勝をPKで勝ち切ったこと、リーグにはないレギュレーションの中で最後に勝負強さを発揮できたこと。リーグに繋がる部分で答えるならば内容を確認した上で整理する必要がある。
- 試合前に選手らに伝えた。人生で決勝戦を闘えるチャンスは多くない。決勝戦を闘える喜びを感じながら勝負強さを発揮してほしい。
- (天皇杯での意気込みを問われて)三重県の代表として一戦一戦大切に闘い、勝っていきたい。
2022 JFL第7節 5/11 水 vs 高知ユナイテッドSC
- 第24回 日本フットボールリーグ 第7節
- 試合日程:2022年5月11日(水)※代替日程
- 対戦相手:高知ユナイテッドSC
- 試合会場:春野総合運動公園 陸上競技場
- 開始時間:14:00キックオフ