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JFL第8節・FC大阪戦 試合後コメント

2022年05月21日 

 

第24回JFL第8節・試合結果

ヴィアティン三重 1-1 FC大阪
(前半0-1:後半1-0)

  • 45分:⑱久保吏久斗・FC大阪
  • 66分:㉔池田直樹・ヴィアティン三重

 

 

ヴィアティン三重・樋口監督 試合後コメント

 

樋口監督・試合総括:試合が終わってロッカーに戻ってきた選手たちは「負けなくて良かった」というより「勝てなかった」という思いが強い様子でした。私自身もそう感じました。なかなか勝ちきれないこの状況をしっかりと受け止めなくてはいけないと思っています。ゲームの内容についてはある意味もったいない試合だった、特にウチの前半はほとんど主体的なプレーができていなかった。後半になって少し仕掛けられるようになってようやく形になってきたところはありましたが、相手のロングボールからセカンドボールを狙われるところで、ウチの距離感が広げられ、なかなか拾えず、さらにはパワーで、そして前からのプレスを受けてしまって結局蹴らされてしまう。すごく受け身に回るサッカーをしてしまったところが残念です。ただ追いついたことは評価しなければいけないですが、追いついただけで終わらせてしまったことを我々チームの課題として共有して次に向かうパワーにしていこうと思います。

FC大阪さんは個々の選手のポテンシャルが高く、前にボールを入れながらセカンドボールを拾って前に進んでくる勢いのあるサッカーをされるチームですので、その対策をしながらも同じ土俵で闘うのはやめようと選手たちには言いました。相手のやり方には対応しながら、オレたちはしっかりとボールを握って、動かしながら主体的にサッカーをしようと言っていただけに、前半の内容も結果も上手くいかなかったと感じています。

 

VTM:言われたように後半に入って少し勢いが出た印象でしたが、ハーフタイムに2枚替え、そして後半のピッチに入る⑤菅野選手を呼び止めてなにかお話をされていました。2枚替えの意図と菅野選手に伝えたことを聞かせてください。

樋口監督:交代については先制されて後半は僕らが仕掛けなければならない状況でしたので前に勢いをもって行ける選手と入れ替えました。④寺田がヘディングで競り負ける場面が多かったのと、今週のトレーニングで⑰野垣内をセンターバックをさせていたので思い切って替えました。野垣内はフィードの部分でもテンポを上げられるので前に向かう力になると考えました。右サイドについては一人剥がす必要があったので、ドリブルが得意な㉟寺尾を入れて違う色を出せたらと考えました。チーム全体に伝えたのは、前半のこのような闘い方はネガティブ過ぎる、後半は相手のやり方をわかった上で、奪ったボールをどれだけ前に運べるか?蹴る、蹴らされるのではなく「前に運ぼう」それを共通理解として持てたので、少し前に運ぶことができたのだと思います。テツ(⑤菅野選手)に話していたのは、状況がとある感じになったらポジションをこうやって変えるぞと、そこを理解しておいてくれと話しました。

 

 

VTM:このところ相手に先制されて、追いかける展開が続いています。前半からテンポを上げて行けない点について課題があるとすれば攻撃の部分でしょうか?守備の部分でしょうか?

樋口監督:攻撃です。今日も前半から僕らがボールを持ってしっかり動かせていれば、それほど多くのピンチにはならなかったと思います。ただ、「ボールを動かす」ことについては凄く良くなってきていると感じています。今日の前半を除いてですが。後半は間を使えるようになってきましたし、ボールを握る時間も長くなり相手を押し込むことができるようになってきた。その攻撃の結末に結びつける、シュートで終わるという形をもっと作らなければならない。サッカーは1点獲られるのは仕方ないと思いますので、獲られた後にどれだけ前に運べるか、シュートに結びつけて点を奪えるかだと思います。

 

 

VTM:FC大阪といえば高い攻撃力を持っているチームだと思いますが、それほどピンチはなかったこと、追いついて引き分けにできたことについては評価できますか?

樋口監督:いや、ゲーム展開からいくと結果そうなりましたが、僕のゲームプランでは相手の攻撃力というか、特にセカンドボールを狙って前に来る時に、ウチがセカンドボールを回収できていれば逆に攻撃で相手の背後を突くことができたんじゃないかと思うだけに、やはり前半に受けすぎたと感じていますね。

 

インタビュアー:次節はアウェー戦、そして三重ダービーと続きます。それに向けてみなさんへのメッセージを聞かせてください。

樋口監督:ホームで勝てていないのが本当に、今日も代替日程で急遽決まったにも関わらず、雨が降っていてもこれだけの人が来てくれていたのに勝点3を獲って喜んで頂けないことが心苦しいです。さらには次のホームゲームがダービーということで、天皇杯でも悔しい思いをしているので、ここは僕らが勝点3を積み重ねて行けるきっかけにしたいと思います。そのためにまずは次のアウェー島根で勝点3を獲って勢いをつけた状態で鈴鹿戦に臨みたいと思います。アサスタを満員にして、みんなで勝点3を獲って喜べるようにまずはアウェーでしっかりやってきます。

 

 

キャプテン谷奥選手 試合後コメント

 

VTM:今日の試合を振り返ってどんな試合でしたか?負けなくて良かった試合?勝てた試合?

谷奥選手:このままだと昇格できないと感じた試合…ですね。

VTM:それは勝ちきれなかったことが大きいと思いますが、ここ数試合は先行されて追いかける展開がほとんどで、スロースタートというか…それについてはどう感じていますか?

谷奥選手:やっぱり先に点を獲られているというのがあって…もちろん最初はゆっくり入ろうと思っているわけではないですし、みんなスタートからやろうとはしているんですが、ゴール前の質(守備の面で)というかそもそもゴール前にボールを入れさせないだったり、クリアするならクリアする、そして90分のマネージメントをする中であの時間帯で相手にチャンスを与えてしまったことを考えなければいけない。あそこを凌いでもし前半0-0で追われていたら、違った結果になったと思います。90分のゲーム運び、時間のこと、いろんなことを考えた中でもっと良い選択を全員でしていかなければならないと思います。

 

 

VTM:見てる側の印象として、あの時間帯に崩されたわけではないのに決められてしまうことや、お互いに中盤で激しい奪い合いが続く状況で、前半はあまり闘えていなかったのかな?と感じました。それはプレーしていて感じましたか?

谷奥選手:外から見ている人がそう感じるということは、闘えていなかったんだと思います。ファンやサポーターのみんなにそう感じさせてしまうこと自体がまだまだ足りていないと思いますし、まずはそこをやらないと(前半から闘わないと)スタジアムに来て、僕たちの試合を観て、上手なサッカーだけを観に来ているわけじゃないと思うんです。僕たちの試合を観に来てもらった人の心に何かを残せるようなプレーをしなきゃいけないと思うし、そういう部分が欠けていたのかなと思います。

 

 

VTM:このところ勝てていない状況を踏まえて、応援してくれている皆さんに何かしらポジティブな言葉を届けたいと思うのですが、チームの雰囲気やチーム状況のことでも良いので前向きな言葉をください。

谷奥選手:まず、今週の練習は凄く良かったです。良かったというのも、コロナ感染で離脱していた選手がいたり、この前の高知戦で平日に高知まで来てくれたサポーターのことだったり、今週はホームで試合ができるということも含めて、いろんなことがあった中でみんながいろんなことを考えて難しい状況ではあったのですが、この前のほとんど敗戦みたいな高知戦をどう受け止めて、どんなトレーニングをするのかが大事だと思っていて、その中でみんなが高い意識を持って良い雰囲気で練習ができたので、これを続けていればもっと勝てるチームになれると感じられました。間違いないと。

でも今日の結果を踏まえて、それ以上にやらなきゃいけないと思いますし、特に今日スタメンで出た11人、交代で出た選手たちはもっと責任を持って、もっと高い強度でトレーニングしてこれまであまり試合に出られていない選手たちを巻き込んでやらなきゃいけない。もっと良いトレーニングをして次のゲームに向いたいです。

さっきサポーターのみなさんをお見送りした時に、何人もの方が「次は絶対勝つよ!」と声をかけてくれました。今日のようなゲームを繰り返していてもこれだけの人たちに応援してもらえている…。そういうみなさんを絶対に喜ばせたいと思うので、次は絶対に勝たなきゃいけない。みんなでまずは気持ちの面、絶対に勝つという気持ち。正直なところもう後がないと思っているので…、自分の人生を賭けて闘います。

 

 

VTM:いやー、後半は悪くなかったのになぁ…。

谷奥選手:んー、もっとできる、もっとできると思ってるからみんな悔しかった。練習が良かっただけにもっとやれるとみんなが思ってました。

VTM:練習が良かったというのは、手応えや雰囲気も含めてプレーの質も上がってきているということでしょうか?

谷奥選手:手応えもですし、意識の面もです。三重県選手権決勝、高知戦と自分たちがチャンスを多く作れていたので、そこで決めきれないのは細かいところの精度を上げる必要がある。それを改めて再認識した上で、そういうところに拘って良い練習ができていたのでもっとできると思っていた。FC大阪のプレッシャーに関しても前半は感じていたと思いますが、後半は全く感じなくて、あれを前半から出来なければダメで、それはウォーミングアップの質を高めることなのかもしれないし、前日の過ごし方なのかもしれない。もっとやれることがあると僕は思っています。そういうことも含めて良い準備をして、次は必ず勝ちます。

 

 

FC大阪・塚原監督 試合後コメント

 

塚原監督・試合総括:まず最初に先週ウチのチームに感染者が出てしまい、代替日程でこうやって開催できたことに感謝しています、ありがとうございました。

去年来た時もお話ししたように、とてもスタジアムの雰囲気が良くてゲーム前からお互いの良さを発揮した良いゲームになる予感がしていました。その中で最後までどちらが点を獲ってもおかしくない展開のサッカーができたので、観ているみなさんはとても面白かったのではないかと思います。ただウチとしてはもう1点獲って勝ち切るというのが今日の狙いでしたので、勝ちきれなかったことに関してはとても悔しい気持ちです。

インタビュアー:とても激しい試合でしたが、特に手を焼かされた選手、苦戦した場面があれば聞かせてください。

塚原監督:後半の頭からヴィアティンさんの勢いがついてきて、おそらく喝を入れられたんじゃないかと言うぐらいプレッシングの強度が上がりました。あわせて後半の途中から⑤菅野選手、⑯橋本選手をダブルボランチにしてボールをうまく逃がすというか、回すようになってこれがウチにとってはすごく嫌な形になりました。ただそれも想定内でしたし、それに対してどう対処するかをトレーニングしていたのでそれを出しました。先ほども言いましたが、最後までお互いに良さを出し合った試合だったと感じています。

記者:1-1の引き分けでしたが勝ちきれなかった理由はなんでしょうか?

塚原監督:失点の場面は検証が必要ですが、あと一歩寄せきれなかったのか?そういった要因だと思います。ただ今年に関してはどうやって2点目を獲るかというのが課題でしたし、ハーフタイムにも伝えました。チャンスがなかったわけではなく、あったけれど決められなかったので、ペナルティエリア内、エリア付近での攻撃の精度をもっと高める必要があると思っています。

記者:ハーフタイムには何を伝えましたか?

塚原監督:詳しくは言えませんが、用意していた形があったのでそれを発動させるというのを全体に話しました。その形についてはもっと質を高めてどこかのゲームで出せたらと思います。それは特点を獲るための秘策だったので、そこでもう1点獲れたら!とは思っています。その形を披露はしましたが、成功したかと言われるとまだ検証が必要だと思います。

記者:2試合連続での引き分けで、前節でも先制してから追いつかれました。それに関して修正が必要なのは攻撃でしょうか?守備でしょうか?

塚原監督:攻撃です。ウチのバックアップメンバーを見てもらってもわかるように、センターバックがひとり、それ以外は全員点を採れる選手ですので、点を獲るためにここにきました。よって課題も攻撃にあると感じています。前半、シュート数が少ないと感じていましたが、お互いにゴール前まで運ぶ回数が少なかったので、ピッチ中央のミドルゾーンでの攻防が多くなりました。ですのでハーフタイムには奪ったボールを相手の陣地に運んでそこの質を上げていくように話しました。

VTM:ヴィアティン三重の選手、攻撃・守備の形で特に注意していた点があれば教えて下さい。

塚原監督:⑤菅野選手、⑯橋本選手、⑨大竹選手に警戒していました。⑩田村選手のスピード、左SBのノリ(㉕藤澤選手)も昔から知っている選手ですしクオリティが高いのを知っていましたので嫌な選手が沢山揃っていると感じていました。右SBの㉔池田選手も武蔵野の頃から知っている選手ですので、凄く良い選手なので注意していました。

 

 

2022 JFL第9節 5/28 土 vs FC神楽しまね

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第9節
  • 試合日程:2022年5月28日(土)アウェー
  • 対戦相手:FC神楽しまね
  • 試合会場:島根県立サッカー場
  • 開始時間:13:00キックオフ