NEWSヴィアティン・マニア / トップチーム
JFL第10節 鈴鹿ポイントゲッターズ戦・試合後コメント
第24回JFL第10節・試合結果
ヴィアティン三重 4-1 鈴鹿ポイントゲッターズ
(前半1-0:後半3-1)
- 34分:⑳金成純・ヴィアティン三重
- 60分:⑲三宅海斗・鈴鹿ポイントゲッターズ
- 77分:⑮田宮碧人・ヴィアティン三重
- 82分:⑨大竹将吾・ヴィアティン三重
- 87分:⑨大竹将吾・ヴィアティン三重
ヴィアティン三重・樋口監督 試合後コメント
樋口監督・試合総括:まずは今日、4,700人を超えるお客様に来ていただきました、これは三重ダービーという素晴らしい舞台、最高の雰囲気を作って頂いたことにまず感謝を申し上げます。これはヴィアティン三重のファン・サポーターだけではなく、鈴鹿ポイントゲッターズ(以下・鈴鹿PG)のファン・サポーターの皆さんにもお越しいただいて、お互いに三重ダービーという闘いを意識し合う中で生まれた結果だと思います、本当にありがとうございました。
試合に関しては僕らが4-1という結果で勝ちました。チームとしてはある程度狙いがゲームの中で表現できたという手応えを感じています。ただ、1-1に追いつかれた時に少し相手がボールを持つ時間帯がありました。しかしそのあと、しっかりと自分たちの時間に持ってこれたのもこの大勢のファン・サポーターの後押しがあったからだと思っています。
試合の感想としては勝てたことが結果として良かったですし、狙い通りに運べたこと、その手応えを次に繋げて行きたいと思っています。ただ、リーグ戦全体を考えると今日で10試合が終わり全体の3分の1が終わったところです。僕らが昇格という目標を達成するために、勝点60必要だと考えています。したがって、10試合が終わったところで勝点20が必要でした。今日の試合を終えて勝点18、2点足りていません。この不足分を次の10試合で取り返すんだ、今日の試合をその第一歩、足がかりにしたいと思っています。
ただ、今日の勝利はファン・サポーターの皆さん、クラブの職員、ヴィアティン三重に関わるすべてのみなさんと一緒に喜びたいと思います。
そして、今日アサスタに4,710人という観客が集まっていただけたというのは、ヴィアティン三重のクラブとしてのポテンシャルを示すことができたと思います。やはりこれだけの方が来てくれるんだという実績を作れたということが、クラブとしての発展にも繋がる試合になったと思います。
記者:先ほど言われた「試合の狙い」とは具体的にどういうものでしょうか?
樋口監督:鈴鹿PGさんとは天皇杯予選・三重県選手権決勝で一度対戦していて、その時にある程度相手の攻め方、弱点、うちが狙えるところというのを1試合やっていることでかなり把握できていました。リーグ戦でもう一度対戦するので具体的な内容までは言えませんが、1試合やったことによる試合の分析、それをもとにした狙いをしっかり的を絞って表現することができたと思っています。
記者:今日勝てた一番の要因はなんでしょうか?
樋口監督:やはり選手たちが90分間に渡ってアラートな状態(気持ちを研ぎ澄ませた状態)を作ることができた、例えば切り替えのところ、セカンドボールのところ、そこで先手を取りながら自分たちがボールを持つ時間を作ることができたと思っています。そういったチームとして共有する部分が積み上がって来ている手応えを感じています。
記者:2点目以降に得点を挙げた選手がいずれも交代で入った選手でしたが、彼らに狙いとして伝えたこと、また評価をお聞かせください。
樋口監督:⑮田宮も⑨大竹も、どちらも勝ち切るために送り出しました。それは得点に繋がる動き・プレーをしてくれと伝えました。彼らに対する評価というより、5月にチーム内でコロナ感染者が出ていろんなことがありました、逆にその時にチームの選手層を高めることができたと感じています。前回鈴鹿さんと対戦したときとはメンバーが大きく変わっているところがあって、そういった状況の中で実力を発揮した、活躍した選手たちが途中交代で出場しても違和感なくゲームに入っていけるところにチーム全体として選手層が厚くなってきている手応えを感じています。もちろん今日ゴールを決めた選手たちは素晴らしいですし、今日はベンチに入れなかった選手たちも今週は本当にクオリティが高いトレーニングができていましたので、全員が自信を持ってピッチに立つ準備をしてくれていました、そう評価しています。
記者:4,700人の前で、ヴィアティン三重として伝えたかったサッカー、伝えられたもの、それはどういうものでしたか?
樋口監督:「勝ち切ろう」という姿勢を見せられたことです。失点は余計でしたが、しっかりと自分たちが攻め切って、勝ち切る姿を見せられたことが良かったと思います。ただ最後の5分ほどのアディショナルタイムにコーナーに運んで時間稼ぎをしました。いろんな心理的なものもありましたが、5点目を狙いに行っても良かったかな、と少し自分としては反省しています。
VTM:今日は三重ダービーということで、選手たちには非常にプレッシャーがかかる試合だったと思います。それにあたって特別に何かを選手たちに伝えられましたか?
樋口監督:ミーティングで一番に伝えたことは「ダービーを楽しもう、そしてダービーを楽しんでもらおう。」ということでした。そのためには何が必要か?ダービーという一戦には色んな人の想いが含まれているものです、私もこれまで監督をしてきて様々なダービーマッチを経験させてもらいました。みちのくダービー、さいたまダービー、神奈川ダービー。その時に感じるのは「想い」なんです。クラブに対する想い、愛着あるチームに対する想い、それをみんなが持っている。その「想い」を感じようと。それを受け止めることができるか?受け止めることができたなら、それに応えようと。自分がダービーを楽しむためには「感じて、受け止めて、応えよう」それをミーティングで最初に伝えました。そしてそのためには自信と勇気と、そしてもうひとつはピッチに立つ「覚悟」をもって今日は闘おうと、それを表現してくれたと思います。
記者:2点目の田宮選手についてお聞きします。田宮選手のどのようなところを評価して途中交代で起用されましたか?
樋口監督:短い時間で結果を出すことができるところ。途中で入ってもスタートから入っても自分の役割、やるべき仕事をしっかりとゲームで表現してくれる。特に今日は右サイドの仕掛けが少し緩くなってきていた、また相手⑥番に対するプレッシャーが甘くなってきていたので、彼には⑥番(左利き)の左足をしっかり切りながらディフェンスし、そして背後に飛び出すことで絶対にチャンスがくるからそこを狙って行こうと。そういったところが彼の特徴ですので、その特徴をしっかりと出し切ってくれたと思います。
記者:先ほど昇格には勝点60が目標と言われましたが、それは昇格ラインにそれぐらい必要ということですね。
樋口監督:はい、世界中どのリーグを見ても…プレミアリーグだけは90点獲っても優勝できなかったりする特殊なリーグではありますが(笑)Jリーグだとだいたい試合数の3分の2、JFLは全30試合ですので、3分の2である20試合で勝点3を獲れば優勝を争うことができるラインだと思います。正確なデータを取ったわけではないですが、Jリーグでいうとだいたいそうなっています。逆に降格ラインは3分の1なんですよね。そう考えると僕らが目標とする昇格ラインはまず勝点60を目指そうというのがあります。
インタビュアー:最後に応援してくださるみなさんにメッセージをお願いします。
樋口監督:今日のダービーの雰囲気を作って頂いたことに本当に感謝申し上げます。そして「サッカーって面白いよな!」と今日感じて頂いた人が多くいてくれることを願います。そしてまたホームゲームに足を運んでもらって、今日の4,700人を更新することがクラブとしての目標ですので、ぜひまたアサスタに足を運んでください。ありがとうございました。
キャプテン・谷奥健四郎選手 試合後コメント
谷奥選手・試合総括:勝てて良かった…。そのひとことです。
VTM:複数得点で差をつけて勝つことができました。今日の一番の勝因はどこでしょうか?
谷奥選手:やっぱり2点目ですね。僕らが目指しているサッカーは1-0ではなくて、2点3点獲りに行くのが僕らのスタイルなので、先週は1-0で勝ちましたけど、2点目が本当にデカかったです、碧人に感謝です。
VTM:失点して追いつかれたときのチームの雰囲気はどう感じていましたか?
谷奥選手:セットプレーは結構練習してきたので、あれでやられるというのはチーム全員で修正しなきゃいけないと思いますが、試合の終盤で追いつくような展開がこれまで多かったので、このまま1-1でいけばどこかで点は獲れると思っていましたし、相手の攻撃に慣れてきていたので、大崩れはしないだろうと感じていました。
VTM:同点に追いつかれたあと、少し相手の時間帯がありました。そのあとすぐに流れを呼び戻したのはやはり⑮田宮選手のゴールが大きいですか?
谷奥選手:2点目は大きかったですね。でもあの失点でそこまでみんなが落ちずにやり続けられたのが大きな要因かなと思います。
VTM:今日は過去最高となる4,710人の観客が来てくれました。その4,700人に面白いサッカーを見せることができましたか?
谷奥選手:そうですね、今日がMAXだと言われないように(笑)もっと良いゲームをしたいと思います。
VTM:今日はお疲れだと思いますので短めに(笑)ゆっくりと勝利の喜びに浸ってください!
谷奥選手:ありがとうございました(^^)
先制点・金成純選手 試合後コメント
スン(金成純)選手・ゴールシーン振り返り:直樹くん(㉔池田選手)がクロスを上げる時は必ず良いボールが来るので信じて中に入ろうと決めています。それがうまく点と点で繋がって良いゴールになって良かったです。
VTM:かなりのスピードで中に入ってきましたが、あれは練習でもやっている形ですか?
スン選手:練習でやっているのもありますけど、あのような展開の時は中に人数かけて入っていこうと決めているので、勢い持って入るほうが相手も嫌だと思うのでいつも意識しています。そこからゴールに繋がって良かったです。
VTM:このところ数試合、攻守に渡って活躍が際立っているスン選手ですが、その要因はなんでしょうか?
スン選手:まだまだ課題は多いですし、上手くできているとは思っていないので、もっとスムーズにゴール前にボールを運んで、もっとクオリティを高めて行きたいですし…、まだまだできると思っています。
VTM:ここからも更に活躍が期待されるスン選手、自身のプレーで注目ポイントがあれば教えて下さい。
スン選手:攻撃の面でもそうですし、守備の面でもしっかりとハードワークしてそこから攻撃に繋げるところ、起点となる動き、ボールを持った時のプレー、ゴール前でのプレー…いろいろありますけど…いろいろ見てくれたら嬉しいです(笑)
VTM:いろんな役割ができますよね。
スン選手:いろんなポジションをやらせてもらっていますし、チーム状況に応じていろんなポジションをやれるので、そういう部分も見てもらえると嬉しいですね。
VTM:ではスンちゃんファンに向けて一言ください!
スン選手:今日は4,700人も集まってくれてすごく興奮しましたし、こういう雰囲気を作って下さったサポーターやスタッフに勝利をプレゼントできて、僕自身もチームとしてもとても嬉しいです。これを続けるためにチームとしては結果を残していくことが大切ですので、リーグ戦はまだまだ続きますし、もっともっとクオリティをあげて一緒に闘っていこうと思います。J3昇格を実現するために共に闘いましょう。
VTM:これだけお客さんが入った光景はアガりましたか!
スン選手:いや~アガりましたね!点を獲ったあとにどこへ行こうか迷ったんですよね…直樹くんのところに行こうかと思ったんですけど気づいたらサポーターさんの方に行ってましたね(笑)決めたあと身体が勝手に動いてましたね、高ぶってました。リーグ戦では初ゴールだったので嬉しかったです。バスでスタジアムに着いたときからすごかったので、ほんとヴィアティンの雰囲気は最高ですね。ありがとうございました!
大竹将吾選手 試合後コメント
大竹選手・ゴールシーン振り返り:ゴールシーンを振り返るというか…(笑)最後まで詰めてたので…(照れ笑い)。
VTM:しっかりと詰めてたことがすべて、という感じですね。
大竹選手:はい、あとはみんなのおかげです。
VTM:今日の観客4,700人というのはヴィアティン史上最高なんですが、いかがでしたか?
大竹選手:いやー、最高ですね。これだけ多くの人に応援されることなんてなかなかないですし、でも試合中はうまく集中できていたので、多くのお客さんがいることをプレッシャーに感じずにプレーすることができたので、それが結果に繋がったんだと思います。
VTM:では次節以降の意気込みをサポーターのみんなに届けてください。
大竹選手:ひとつひとつ大事に、目の前の試合に集中することが大切なので、そこで勝点3をしっかり獲っていくことが昇格に繋がると思っています。一戦一戦大事に闘っていきます。今日はありがとうございました!
田宮碧人選手 試合後コメント
田宮選手・ゴールシーン振り返り:前回のゴールシーンと同じような、僕があの位置からしっかり裏を抜けるのを意識して、そこにタムショーくん(⑩田村選手)からいいボールがきたので、うまく抜け出してあとは決めるだけでした。
VTM:樋口監督も会見で「自分の役割を理解して、それをしっかりと果たしてくれた」と言っていましたよ。
田宮選手:そうですね、交代で入るときにもちろん僕の役割というのがあるので、まずはしっかりと守備から入ること、それを意識しました。あとは1-1の状況だったので、点を獲って試合を決める、それを意識していました。
VTM:今日は観客4,700人、過去最高でした。雰囲気はどう感じましたか?
田宮選手:さいっっっっっっこうです!
VTM:毎回これでやりたいですね。
田宮選手:ホントに最高だったので、毎回これでやれたら幸せなんですけど、もちろん初めて来てくれた方もたくさんいたと思うので、楽しんでもらって、次も来てもらえるように僕たちが結果で示すことが大事でした。それができてまずはひと安心という気持ちです。
VTM:このところ活躍目覚ましい碧人選手、その要因は?
田宮選手:(満面の笑みで)妻の支えがあるからですかね!(笑)※4月末に入籍されたばかり
VTM:さすが、期待に応えるオトコ!ありがとうございました。
野垣内 俊選手 試合後コメント
野垣内選手・試合総括:ダービーなのでいつものように難しい試合になるとはおもっていましたが、まずは先制できたことが大きかったです。最近、先制されて追いかける展開が多くて、点を獲られてから自分たちがチカラを出すような流れになっていたので「最初からそれやれよ!」とみなさんにも言われてたと思うので。今日は入りから全員がかなり集中できていましたし、誰かがミスをしたときにもみんなでカバーしようという意識が高くて、よくやれていました。
今日は同点に追いつかれましたけど、負ける気はしていませんでした。2点目が早く入ったこともあって、相手の運動量が落ちてきても自分たちの集中は切れること無くプレーできていたので、そういう部分でも相手には勝利できたと感じています。
VTM:ダービーはプレッシャーも大きくて難しい試合になるのはわかっているので、持っている力をしっかりと発揮できれば勝てるんじゃないかと思っていました。
野垣内選手:そうですね、正直なところここまでの試合も自分たちの実力を正しく発揮できていれば勝つことができるゲームがいくつかあったと思いますし、さらにダービーになると構えてしまうところがあると思います。僕がよく考えるのは「ダービーができる喜び」です。ダービーは同じ地域にライバルチームがいなければできないわけで、ダービーマッチが無い地域もあるので、その喜びを感じたり、楽しむことができる選手が多い方が躍動感が出て、良いプレーが出ると思っていて、今日はそれができたんだと思います。
VTM:今日は全員がよく集中できていて良い雰囲気でした。チーム最年長の野垣内選手ですが、チーム全員が平常心を保てるような声掛けなどされましたか?「俺の背中を見ろ!」みたいな(笑)
野垣内選手:いやー、僕はそういうタイプではないので(笑)そうですね、先週の島根で久しぶりに先発で、センターバックで出て、一番は90分間通して、常に声を出そうと。その声は「がんばろう!」とかいうものではなくて、ところどころのポイントでの具体的な指示の声掛けだったり、ボールが切れた瞬間にふっと気持ちが切れそうなときに引き締める声だったり、90分間ホイッスルが鳴るときまで常に全員で声を出して、話してというのをできたと思います。それだけは常に心がけていることです。
VTM:今日は4,700人!嬉しいですよね。
野垣内選手:本当にありがたいです。あれだけ多くの人に観てもらえるのは選手にとって本当に嬉しいことですし、過去最高を超えることができたのはヴィアティン三重というクラブ、会社としても大きな成果だと思います。そして勝つことができてみんなが笑顔になれましたから。最後のお見送りでもみんな笑顔だったので本当に良かったです。
VTM:最後に、今日の三重ダービーは楽しめましたか?
野垣内選手:そうですね、最近コンスタントに試合に出られていますし、コンディションがとても良いです。これをしっかりと保ちながらシーズン最後までやっていきたいと思います。今日はありがとうございました。
2022 JFL第10節 6/12 日 vs MIOびわこ滋賀
- 第24回 日本フットボールリーグ 第11節
- 試合日程:2022年6月12日(日)アウェー
- 対戦相手:MIOびわこ滋賀
- 試合会場:甲賀市水口スポーツの森
- 開始時間:15:00キックオフ