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第19節 FC神楽しまね戦 試合後コメント
第24回 JFL第19節・試合結果
ヴィアティン三重 0-1 FC神楽しまね
(前半0-0:後半0-1)
- 64分:⑯髙畑智也・FC神楽しまね
ヴィアティン三重・樋口監督 試合後コメント
樋口監督・試合総括:まず最初に、今日は1,600人を超える方にお越し頂いた中で、本当に申し訳なく思っています。
それは結果も内容も含めて、今日僕たちがピッチで見せたプレーというのは決してやってはいけない、あってはならないゲームでした。それがなぜこのタイミングで出てしまったのか…、自分の頭の中は疑問ばかりです。まず勝つチームに値しない、我々の目標である昇格するチームにも値しない、今日のようなプレーをしているようでは間違いなくそう言えると思います。
今日は同じシステム、同じような闘い方をするチームとの対戦でミラーゲームになると予想していました。「どこで差を付けるのか?」をテーマにミーティングをしました。「攻守の切り替え」と「セカンドボール」でまず差を付けなければならい。そのうえで自分たちが優位に試合を進められるかどうか。それが大事だと思っていました。その部分でのハードワーク、その部分でのアクションの多さ、あるいは球際の強さと言ったところを強く求めていました。その上でこの中断期間に積み上げてきたものを表現してみよう、そう話して試合に臨みました。
なぜか…頭の中はクエスチョンマークばかりです。どうしてできなかったのだろうか。一週間前のトレーニングマッチではかなり良いイメージができていて、このイメージを出し切ることができれば積み上げてきたことの証明ができるし勝ちに繋げられると。今日はその部分が全く…なかった。特に「差を付けるため」にやらなくてはならないハードワークと切り替えの部分でのアクション、球際の勝負、そこで優位に立てなかったこと、それがひとつです。
もうひとつ、それは選手たちに言いました。
「オレの頭の中は疑問でいっぱいだ。ピッチでプレーする君たちを見ていて、情熱・熱量を感じなかった。それが不思議で仕方ない…。オレが勝手にそう感じているだけかもしれないが、少なくともオレは全く熱量を感じなかった。このゲームに勝つんだ!昇格するんだ!という熱量を…。それは恐らくスタジアムに脚を運んでくれた1,600人のひとたちにも伝わっている『なんだ、ヴィアティンのサッカーはあまり面白くないな。次は他の用事の都合をつけてでも観に来ることはないよな。』と思われても仕方ないだろう。」
それぐらい僕の中では非常に残念で悔しい…悔しいというより残念で…なんと言うか…先ほども言いましたが、勝つに値しない、昇格に値しないということをまずは認識する必要があると感じました。
ただ、まだ何も決まっていませんし残り11試合あります。当然われわれが目指すものは変わりませんし、チームとしてここで踏ん張れるかどうかが問われています。また、ここまで積み上げてきたものがゼロになったわけではありません。積み上げてきたものにもう一度「熱量」を加えてピッチで表現できるようにして次のゲームに向かいたいと思います。
幸い次は三重ダービーです。選手たちにも言いました「次はダービーだ、こんな今日のような熱量でやれるはずがない。そういう意味ではオレたちダービーというものがあって、今日の分を挽回するチャンスが来週にある。それをポジティブにとらえて準備しよう。」と話しました。
今日は観に来てくれた人たちの多くの期待を失ったと思っています。なんとか切り替えて、もう一度観に行きたいと思ってもらえるようなゲームをするためには、これまで以上の、倍以上の努力が必要だと思っているので、もう一回立て直して次に臨みます。長くなって失礼しました。
VTM:監督の頭の中がクエスチョンマークで一杯という中で何かをお聞きするのが難しいのですが、今日の試合はブレイク期間前の良くない試合をひきずっているかのような内容・雰囲気でした。終わってしまった今日の試合はさておき、次のダービーに向けて今日感じた技術や戦術の部分ではないところを立て直すために、この一週間はどのような準備をされますか?
樋口監督:うむ…(少し考えて)。コンディション云々は関係なく、ハードな練習をやろうと思います。それでコンディションが悪くなるようであれば試合では使えないし、そのハードな中でもコンディションをキープできる選手を使いたい。例えば3対3、5対5といった「バトル」する練習を多くして、その中で球際であるとか切り替えであるとか、「闘うことの本質」が出るようなトレーニングを週の中に入れる必要があるかなと考えています。そこで「熱量」を感じたいし、選手たちに求めたいと思います。
VTM:J3昇格という目標を達成するために一番無くしてはいけないものを失っているように感じます。それには何かきっかけ、原因があるのでしょうか?例えば昇格のプレッシャーのようなものが影響しているのでしょうか?
樋口監督:まず逆にお聞きしたいのですが、見ていてその熱量は感じられましたか?
VTM:いえ、感じませんでした。ハーフタイムにも他のカメラマンさんと「今日は何がしたいんだろうね」失礼ながらそんな感想を言い合いました。
樋口監督:僕が勝手にそう思い込んでいるだけじゃなく、やはり見ている人も感じているだろうなと思っていました。それがプレッシャーとか、そんなレベルのことを言っているようでは話にならない。これが残り2〜3試合で、この試合に勝つか負けるかで決まるというのであればそういったプレッシャーを感じるのはわかりますし、逆にそういう状況の中で試合ができることに喜びを感じてやるぐらいでないといけない。まだまだそんな状況ではないですし、先ほど言われたように中断期間前、FC大阪戦の負けを引きずっているなんてことはこの中断期間中の練習を見ていて全く思わなかったのです。
すごく良い練習ができていて、それをゲーム形式でも発揮し、直近のFC. ISE-SHIMAさんとのトレーニングマッチでも(次のリーグ戦は)最初の45分で圧倒できるぐらいの手応えを得て、課題としてあげたものを意識して積み上げようとやってきたことがかなりできていました。僕はとても楽しみにして今日のゲームを迎えただけに、プレッシャーでもなんでもなく「なぜこうなってしまったのか?」と疑問でいっぱいです。これは選手たちと話をして整理しなくてはいけないと思います。
キャプテン・谷奥健四郎選手 試合後コメント
VTM:結果に関しては悔しいのひとことだと思います。内容を振り返るとその悔しさを感じるのはどの部分でしょうか?
谷奥選手:自分が良くなかったです、個人的に。自分が良くなかったからチームが不安定になってしまったし、ゲームを壊してしまったと感じています。
VTM:それはなにか…プレー面、コンディション面で思い当たるところがあるのでしょうか?
谷奥選手:いえ、コンディションは万全で全く問題ありません。
VTM:何かがうまくいかなかった?
谷奥選手:そうですね…キャプテンとして不甲斐ないプレーをしてしまった。
VTM:それは失点シーンですか?
谷奥選手:いえ、失点シーンだけじゃなく、90分通して。自分自身が良くなかったです。
VTM:監督も会見で「なぜこうなってしまったんだろう」とおっしゃっていましたが、選手の中にもそういう空気・感想はありましたか?
谷奥選手:なぜ…というか…さっきロッカーで監督からその話をされて、それから自分でも考えていました。やはり難しい状況の時にもっとパッションを持ってプレーしなきゃいけないし、逆に自分はそういう時に闘える選手だと思ってこれまでやってきたので、そこでもっと違いを出さなければいけなかった。情熱は高いところから低いところに移っていってしまうので、自分の声掛けひとつ、プレーひとつをとっても足らなかったと感じています。
それが結果としてチームの空気を作ってしまったと感じています。
VTM:わかりました。終わってしまった試合は帰って来ないので次に気持ちを向けましょう。次はダービーです。どの試合も大切な一戦とはいうものの、そういった空気を払拭するためにも良い試合にして欲しいと思っています。この一週間、どんな準備をしますか?
谷奥選手:ダービーというのもありますし連敗したので次は絶対に負けられない。本当に昇格したいのであればもっとやらなければいけないというのを突きつけられたゲームでしたし、楽に勝てるゲームなんてひとつもないので、ひとりひとりがもっと自分と向き合って、来週のトレーニングでどんな顔、表情でサッカーするのかが大切だと思います。
VTM:そういうパッションの部分ではものっ凄く(力を込めて)期待をしている選手のひとりなので…本当に頑張ってください。
谷奥選手:ありがとうございます。今日のゲームは自分のせいなので、みんなに申し訳なかったと思っています。
VTM:長いシーズン、こういうゲームもあるんだと思いますが、それは今日だけにしてもらって、次、目一杯闘いましょう!
谷奥選手:はい、必ず。
FC神楽しまね・実信監督 試合後コメント
実信監督・試合総括:まず最初に、こんなに素晴らしい雰囲気の会場を作ってくださったヴィアティン三重の関係者のみなさん、そしてファン・サポーターのみなさんに感謝しています。僕たちのチーム状況はみなさんがご存知のように厳しい状況の中で、このような最高のスタジアムで、最高の雰囲気でサッカーができたこと、僕も選手たちも本当に楽しかったことと思います。
試合については、正直なところいろいろな部分で不安な要素が大きかったのですが(神楽しまねの選手・スタッフはバスの日帰りでこの試合に臨みました)、ピッチに入ると選手たちは躍動してくれました。いつもどおりの自分たちのサッカー、ボールをつなぐことや厳しくボールを奪いに行ったり、そういう部分が非常に多く出た試合でしたし、なんとか得点を獲ることができました。いつもどおりのサッカーができて勝つことができました、本当に良いゲームだったと思います。
最後の方に身長が高い選手が出てきたところでウチは身長が高い選手がいませんので少し厳しい場面が多かったですが、そこは全員が身体を張ってしっかり守りきってくれたので非常に良いゲームだった思います。
インタビュアー:今日は島根からたくさんのサポーターさんもお越しいただきました。ぜひサポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
実信監督:チームがこういう状況の中でも、あのように僕たち選手、チームを支えて下さることが本当にありがたく思っています。そのサポーターさんたちの前でしっかり勝つことができたのが本当に良かったです。そして何より、すごいパワーを頂いたので本当に感謝しかありません。
VTM:今日の試合はしまねさんの方がボールを保持する時間が長く、危ない場面も少なかったのでプラン通りに試合を運ばれたのではないかと感じました。対ヴィアティン三重という部分で、どれぐらいの割合で想定どおりにやれましたか?
実信監督:今日もそうでしたが、前期の対戦でもボールを保持する部分では自分たちの方が持つことができていました(結果はヴィアティンが1-0で勝利)。あとは最後のところで決められるかどうか。そしてカウンターだったり、縦に速いサッカーを警戒していました。自分たちが持っている時間であってもミスから速いカウンターで危ない場面がありました。その中でボールを保持できた部分に関しては、ここまでずっとやってきたことで自信が付いたのかなと思いますし、もう少し点が獲れたら良かったのですが、今日は7割から8割ぐらいプラン通りのゲームができたと思いますし、結果も含めると選手たちは100点満点のゲームをしてくれました。
2022 JFL第20節 9/4 日 vs 鈴鹿ポイントゲッターズ
- 第24回 日本フットボールリーグ 第20節
- 試合日程:2022年9月4日(日)アウェイ
- 対戦相手:鈴鹿ポイントゲッターズ
- 試合会場:四日市
- 開始時間:15:00キックオフ