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15位新宿を相手に先制、しかし逆転され敗れる。

2022年10月24日 

 

8日間で3試合とハードな日程の最後はアウェー東京でのクリアソン新宿戦。東京武蔵野、大分に連勝し良いムードで乗り込み三連勝を狙うヴィアティン三重。他力本願ながらまだ辛うじて昇格の可能性があるだけに、残り試合は一つも落としたくないのはもちろん、下位チームに取りこぼすことは昇格を抜きにしても許されない。

ここ2試合、積み上げてきたものを発揮し、躍動感あるサッカーで勝利してきたヴィアティン三重だったが、ペースを握る時間はあるものの小さなミスが続き簡単に相手にボールを渡してしまう。⑩田村の先制ゴールで勢いに乗るかと思われたが前半のうちに追いつかれ、ボールを保持して優位に進めていたかに思われたがミスから失点、その後追加点を奪うことが出来ずに敗れた。試合後に樋口監督は「情けないゲーム」と繰り返したが、今シーズンになって26試合を重ねてきたチームとは思えない試合内容に、遠く東京まで駆けつけたサポーターからは落胆の声が聞こえた。

 

第24回 JFL第26節・試合結果

クリアソン新宿 2-1 ヴィアティン三重
(前半1-1:後半1-0

  • 27分:⑩田村翔太・ヴィアティン三重
  • 42分:㉓西山大輝・クリアソン新宿
  • 78分:㉞堀田稜・クリアソン新宿

 

前半・田村のゴールで先制、しかし終了間際に追いつかれる

 

10月後半にも関わらず気温は25℃を超え、体感では夏をを感じさせるような汗ばむ気候。二連勝と好調なだけに三重から駆けつけたサポーターも多い。そして東京開催とあって関東エリアに縁のある選手らの家族や友人がスタジアムには多く駆けつけオレンジ色のシェアは紫に負けていない。新宿ボールでキックオフ。開始早々に相手ボールを拾ったところからゴールに迫り、開始30秒で㉔池田のシュート、勢いを持って試合に入る。立ち上がり5分で3回ほど相手ペナルティエリアに入り込み得点の期待が高まる。

 

 

短いパスとワンタッチプレーで徹底して繋ぐヴィアティン三重、ロングボールを大胆に蹴り込み、中盤を省略してくる新宿、序盤はヴィアティンのペース。しかし新宿は声が良く出ていて、球際や競り合いに気迫を感じ勢いで跳ね返そうとする。ベンチからは樋口監督の大きな声「喋れ!!!!」その様子からもヴィアティン三重の選手らから声が出ていないことがわかる。そして11分、ボールを保持している状況で⑦森主が曖昧なパスを後ろ向きに出し簡単に相手に奪われる。一気にカウンターに出られるかと思ったが素早い戻りで時間を掛けさせ決定機は作らせない。その数分後には④寺田から味方が誰もいないスペースにパス、相手が拾ってカウンター、コーナーキックに逃れて凌いだ。その数分後にもミスが続く。ここ2試合より選手間の距離が遠く、動き出しも悪いために相手が先に触れるところに出たパスから立て続けにカウンターを受ける。樋口監督の怒号が飛ぶ。しかし右サイドを中心に相手陣地に攻め入る場面を何度も作る。引いて守る新宿がゴール前を固め簡単にシュートを打てない。そこからもパスを繋ぎボールは保持できるものの、そこから先に繋がらない。

 

 

26分、ピッチ中央でセカンドボールを拾い一気にスピードを上げる。㉟寺尾が運んで倒れながら前の㉒川中へパス、そしてワンタッチで相手DFの斜め後ろのスペースにボールを出し⑩田村がトップスピードに乗ったところでシュート。相手GKが弾いたボールが田村の前にこぼれ、前に出ているGKを見て田村が頭上を超えるループシュート。見事ゴールネットを揺らし先制点。これで田村は12ゴールで得点ランキング同率2位に並んだ。トップの酒井達磨選手(マルヤス岡崎)とは1ゴール差。

 

 

32分、相手ゴールに向かって波状攻撃。右サイドから持ち上がり中へクロス、流れたところで左から再びクロス、クリアボールを拾って中央から繋いで⑤菅野のシュート。ここは枠を捉えられずチャンスを逃す。37分、中央から⑯橋本が浮かせた縦パスを裏へ送り寺尾が収め㉕藤澤と入れ替わって中へ丁寧なクロスを入れる。ゴール前ニアは川中、ファーには菅野、ニアにいた川中がドンピシャのタイミングで合わせて頭で叩きつける。しかしここは相手GKが見事に掻き出し、跳ね返りがクロスバーに当たったがゴールならず、惜しい場面。

 

 

40分、右サイドの深いところで㉔池田がボールを奪われる。相手が中央に戻しゴール前に簡単に縦パスを入れる。プレッシャーが甘いヴィアティン三重の守備、かわされてパスを出され、反転されてシュート。守備の人数が揃っていたにも関わらず、あっさりと決められてしまう。そして前半終了。

後半・PKを森が阻止するも、ミスから追加点を許し敗れる

 

後半、入りは良く55分までに何度も相手ゴールに迫る。左から菅野の崩し、コーナーキックから寺田のヘッド、相手の意識をゴール前に集中させる。そして相手は早い時間に2枚替え。58分には左サイドの裏に出た寺尾から中へクロス、川中がシュートを放つが相手に弾かれる。59分には右からの波状攻撃、こぼれ球を拾った橋本がコントロールショット!しかしここは相手DFが頭で弾き返す。さらにそのこぼれ球を森主がシュート、しかしここも相手がクリア。再三ゴールに迫るが追加点が奪えない

 

 

相手は72分までに5人の交代枠を使い切りフレッシュな選手を投入。相手がボールを握り受ける時間を迎える。74分、パスを繋いで相手陣地に入ったところでトラップミスを拾われてカウンターを受ける。一気にヴィアティン三重ゴール前までドリブルで運ばれたところで橋本が後ろからファール、PKを与えてしまう。追加点を与えたくない場面、GK森の勝負強さに賭ける。絶体絶命の場面、森が相手のキックを読み切って右に飛んでPK阻止、九死に一生を得る。

 

 

77分、森主・寺尾に代えて⑨大竹・⑳金を投入。そして78分、相手陣内でボールを奪われヴィアティン三重のDF裏へロングボールを入れられる。戻るDF陣、そしてクリアすべく飛び出すGK森、しかし森はボールに届かず相手選手が30m先の無人のゴールへボールを転がして追加点。逆転を許してしまう。

82分、菅野に代えて⑧澤を投入。追いつきたいヴィアティン三重、長いボールを前線の大竹に入れて相手ゴールに迫る。焦るヴィアティン三重、追加点で勢いを増すクリアソン新宿。87分、田村・藤澤に代えて⑪早坂・⑮田宮を投入。終盤は相手陣内に攻め込む時間が続く。コーナーキック、フリーキック、アーリークロスを何本も放り込むがことごとく相手が跳ね返す。最後は相手の勝利への執念を打ち破ることが出来ずゴールネットを揺らすことができないまま試合終了。

 

 

良くない内容で負けたとき、同じような理由が挙げられる。声が出ていない、人任せ、球際の強度、そして簡単なミス。持っている実力を出せば恐らく主導権を握った上で良い結果に繋げられるはずなのに、自分たちで試合を難しくしてしまう。それは技術なのか意識の問題なのか。ここまで落としてきた試合から改善することは出来なかったものか。

そしてどれだけ個々の技術が高まり、選手同士の連携を磨いたとしても、ゲームの流れをコントロール出来なければ、ほんのわずかなミス・ほころびから簡単にそのゲームを落としてしまう。残りの4試合、最後の底力を信じて後押しを続ける人たちの想いを背負ってプレーしてほしい。勝敗の責任を背負うという、個々の責任感こそが強固な一枚岩を作る唯一の方法ではないだろうか。

「最後にチームの成長を感じられて良かった!」観る人たちをそう思わせるには、同じ失敗を繰り返さないことしかない。泣いても笑ってもあと4試合。僕らの2022シーズンはあと360分+ATしかないのだから。

 

 

フォトギャラリー①

フォトギャラリー②

公式記録

2022 JFL第27節 10/30日 vs 高知ユナイテッドSC

  • 第24回 日本フットボールリーグ 第27節
  • 試合日程:2022年10月30日(日)ホーム
  • 対戦相手:高知ユナイテッドSC
  • 試合会場:アサスタ
  • 開始時間:13:00キックオフ