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第27節 高知ユナイテッドSC戦 試合後コメント
第24回 JFL第27節・試合結果
ヴィアティン三重 3-1 高知ユナイテッドSC
(前半1-1:後半2-0)
- 15分:⑧西村勇太・高知ユナイテッドSC
- 44分:⑩田村翔太・ヴィアティン三重
- 65分:㉟寺尾憲祐・ヴィアティン三重
- 85分:⑨大竹将吾・ヴィアティン三重(PK)
【10/30高知戦】
MOM(マンオブザマッチ)は本日ゲームキャプテンを務めた #橋本拓門 選手🦁
🗣「我慢しながら逆転できて良かった」「目の前の試合をしっかり闘っていくので、これからも熱い応援をよろしくお願いします」#ヴィアティン三重 #SYMBOLofMIE pic.twitter.com/7nkau8KQY8
— ヴィアティン三重 【公式】 (@Veertien_TSC) October 30, 2022
ヴィアティン三重・樋口監督 試合後コメント
樋口監督・試合総括:昨日行われた試合の結果により、クラブの悲願であるJ3昇格という目標が事実上なくなりました。そういう状態で今日の試合を迎えました。そんな中にもかかわらず今日は2,200名近くのお客様が来て頂いて、ファン・サポーターも全力で応援をしてくれました。こんな素晴らしい雰囲気を作って頂いたことにまず感謝を申し上げます。
そして僕らが掲げる目標が潰えた中、「オレたちは今日、何をしなければならないのか?」ということについて強くミーティングの中で話をしました。「我々の価値を示そう」それが大事だと伝えました。目標が潰えてしまったことで消化試合になってしまった、しかし消化試合にしてよいのか?そういうことではない。自分たちがこれまでに積み上げてきたことをしっかりと発揮して、次に繋げるために我々は闘わなければいけない。そしていつも言っている、チームとして目指すサッカー「躍動感と一体感」をピッチで表現しなければならない。そうすることが自分たちの価値を高めるんだと。そういう想いを強く伝えて今日のゲームに臨みました。
ゲームの内容に関して、最初の飲水タイムまでは少しうまく行かなかった。その要因は選手たちのメンタリティではなかったと僕は分析しています。うまく行かなかった要因、今日はスタートのメンバーを少し変更しました。そのメンバーでのプレーはトレーニングでは良くできていたのですが、やはり最初はアジャストすることができなかった。そこで相手を受ける形になってしまい失点してしまいました。
ただ飲水タイムの時にもう少し球際を強く行こう、どれだけ自分たちの良い距離感を作れるか、それを意識することでガラッと変わると話しました。するとそこからはやはり大きく流れが変わりました。最初のゴールで追いつくところまでほぼ押し込む状態が作れていました。失点した時点ではハーフタイムには3枚替えかなと思っていたのですが、前半の飲水タイム後に盛り返したところの流れを見て、もう一度同じメンバーで良い形を作れるか、ということで交代せずに彼らに賭けてみました。その流れの中から後半も良い流れを作って押し込んで、そして逆転できました。そういう意味では今日はいろんな変化をつけた中で選手たちが機能することができた。目標が潰えた状況でも、選手たちが闘う姿を見せてくれて、自分たちのスタイルを追求してくれた。それらを踏まえて、内容にも結果にも非常に満足しています。
ただ、こうやって目標が潰えてしまった要因というのは、90分通して見る中で、今日の最初の20分のように失点したあと追加点を許していたら、恐らく勝つのは難しくなっていたと思いますので、90分のゲームをコントロールする力が付けば、僕らは違う結果を出すことができたと思っています。そういったところも今日の試合から反省点としながら、残りの3試合で自分たちの価値を示し、そして次に繋げるための試合と捉えて闘って行きます。
VTM:まず、今節でスタートのメンバーを入れ替えた意図を教えて下さい。
樋口監督:選手起用に関しては、今週のトレーニングで良かった選手を使うことに第一のポイントを置きました。非常に良かった部分では例えば、久しぶりに先発した⑧澤。彼はいつもトレーニングの中で相手の逆に逆にプレーをしてくれて、それで相手のプレッシャーを外すことができる。これまでも試合で使うことはありましたがなかなかスタートから使う機会がなかったので、今日は彼のリズムでゲームを進めよう、そういう想いで彼をあそこのポジションで使いました。これはとても良く機能したと感じています。あとはこれまでずっと先発で出ていたテツ(⑤菅野)を途中から使ったのですが、今週のトレーニングで㉒川中健太が得点に絡むプレーが非常に多かったので、ここでリズムを作るためには彼のその良さを活かそうと、テツに関してはゲームチェンジャーとして、ゲームの途中でぐっと流れを変えなければならない時に使おう、そういう意図を持って送り出しました。
最初の20分は澤も少し固くなっていてなかなか逆を取れなかったけれども、その後は非常に良い彼のリズムでサッカーができていました。途中で脚がつっていたのでまだまだではありますが、それまでのところは充分に力を発揮して機能してくれました。
VTM:序盤は裏へのロングパス、失点後は中盤からの縦パスと、前節の新宿戦に比べて縦への意識が強くなった印象でしたがそこは変化・意識されたのでしょうか?
樋口監督:縦への意識、裏を狙えというよりは、喰い付かせたら背後を取ろうと。最初の時間帯は食い付かせはするものの、相手とヨーイドンになってしまうボールの出し方になっていた。そうではなく、ヨーイドンになったときは裏ではなく間に付けて、それに喰い付かせる。そこで喰い付いたら裏に出す。それはハーフタイムに話をしました。それでかなりチャンスを作れるようになって、2点目はその形から生まれたと思います。
そういう点では後半になって彼らの修正能力を見せてくれた、前への意識をどうやって表現するのかがかなり共有できていたと感じています。
記者:あらためてお聞きします、昇格がなくなった今、残り3試合をどのように闘い、何を大切にしてプレーしますか?
樋口監督:残り3試合を消化試合にしないこと。それをチーム全員で共有します。やはりこれはプロもアマチュアも関係なく、僕らは有料試合をしているので、観に来て頂いている人達に対して消化試合なんてものがあってはならない。これはずっと言い続けなければならないし、意識し続けなければならない。それが我々を支えてくれる人たちに対して僕らがやるべきことなんです。それに尽きると思っています。消化試合にせず、最後までベストを尽くすこと。それが自分たちの価値を上げ、その価値を高める中でも、ただ頑張れば良いのではなく、自分たちが積み上げてきたスタイルを表現すること。残り3試合でひとつずつ階段を、ブロックを積み上げる意識を持つことが大切です。
この時期は先日発表された⑱佐藤、⑥坂井の引退も含めて、来シーズンに向けた選手の移籍・入れ替えなど難しい時期に入ってきます。そんな中でも消化試合にしてはならないし、最後までベストを尽くして自分たちのスタイルを貫くことがそれぞれの未来、次に繋がると思っています。チームの未来はもちろん、それぞれ個々の人生の次に繋がる。試合を終えたロッカーでも選手たちに言いました。このメンバーで試合ができるのは残り3試合、三週間しかない。この三週間を価値あるものにしよう!それをあらためて共有した上でやっていこうと思います。
インタビュアー:最後にファン・サポーターのみなさんに一言お願いします。
樋口監督:本来であれば、J3昇格の目標が潰えた時点で「なんだよ、ヴィアティンはJリーグに行けないのか」とファンの皆さんには思われても仕方ない、そう覚悟していました。それでもこれだけの人たちにスタジアムにお越しいただいて応援して頂いた。そしてそれに応えるプレーをしてくれた選手たちを誇りに思います。残り3試合、最終戦は今季最後のホームゲームです、我々は引き続きベストを尽くしますので、最後まで応援よろしくお願いします。
㉟寺尾憲祐選手・試合後コメント
VTM:2点目、ナイスゴールでした!ゴールシーンを振り返ってください。
寺尾選手:左サイドで良い形でテツ君が抜け出したので、逆サイドから自分が入って行けばフリーになるとわかっていました。そこにテツ君の技ありの股抜きパス。あのパスで決まったと感じました。
VTM:ゴールを決める瞬間はGKを見ながらどういう意識で蹴りましたか?
寺尾選手:GKを見ながら…だいぶ緊張したんですけど(苦笑)右側が開いてるのが見えていたので、うまくそっちに流し込んだ感じです。
VTM:ゴールシーン以外でも、右サイドでライン際の攻防、勝負を仕掛けるところは見ごたえがありました。ライン際の仕掛けで意識していることは何かありますか?
寺尾選手:駆け引きのところでは、常に相手の逆を取ること。相手が考えていることの逆を狙うのは意識していますね。
VTM:事実上J3昇格はなくなりましたが、残り3試合、ファン・サポーターのみなさんにメッセージを下さい。
寺尾選手:昇格を目指してここまでやってきて、それがなくなってしまいモチベーション的には難しいかもしれませんが、残り3試合、ホームは1試合、全部勝って来季に必ず繋げたいです。応援よろしくお願いします!
VTM:良かったヨカッタ!
寺尾選手:いや〜ヨカッタっす…。
VTM:シュートシーン、ずっとカメラで追ってましたが緊張感ありましたね(笑)
寺尾選手:ほんと…めっちゃ緊張したっす…(苦笑&ほっとした表情)テツ君からパスが出るところからスローモーションで…(笑)決められて良かったです!
⑧澤朋哉選手・試合後コメント
VTM:久しぶりの先発出場!
澤選手:僕の記憶では天皇杯三重県予選のFC.ISE-SHIMA戦(4月24日)以来の先発でした。
VTM:いやー、ナイスプレーでしたね。久しぶりの先発ということで、どういう気持ちで試合に臨みましたか?
澤選手:チームが勝つことはもちろん大事なんですが、僕自身はスタメンはもちろん、試合にも絡めていなかったので、僕がどれだけ失敗したとしても失点に絡んだとしても失うものは何もない、それよりも普段の練習で出来ていることを今日観に来てくれたみなさんの前で発揮することが大事だと思っていました。なので、普段の練習で意識していることを試合で発揮できるようにしようとゲームに入りました。
VTM:ここまでファンのみなさんも澤選手のプレーを観られていないと思うので、澤選手の特徴はどんなところで、どんな良さをプレーで観せられましたか?
澤選手:今日は僕がひとつ考えていたのは、とにかく相手を見て、相手の逆を取る。僕はフィジカルにも恵まれていないですし、スピードもないし、ボールを触ってなんぼの選手だと思っているので、そこを意識して、とにかくボールに関わろう、ボールを触ろうと思って試合に入りました。
VTM:最初は少し固さがあった?
澤選手:そうですね(笑)固くないつもりだったのですが、周りから見たら固くなってたみたいなので、最初は少し固くなってましたね(笑)
VTM:途中交代にはなりましたが、今日のプレーを自分で振り返ってどう感じますか?
澤選手:楽しかったです。それに尽きますね。これだけ大勢のみなさんの前で、久しぶりにというより初めてに近いぐらい、リーグで先発で出て自分のプレーが出来たので、とにかく楽しかったです。本当にありがとうございます。
VTM:昇格はなくなりましたが、残り3試合、ファン・サポーターの皆さんにメッセージをお願いします。
澤選手:目標にしていたJ3昇格はなくなりましたが、残り3試合ありますし、僕らは毎週そこに向けて100%の準備をしていきます。最後までサッカーを楽しむことを忘れずにみなさんとひとつでも多く喜び合えるように頑張りますので、最後まで応援よろしくお願いします!
高知ユナイテッドSC・吉本監督試合後コメント
吉本監督・試合総括:苦しいチーム事情の中で、なんとか勝ちに繋げたかったのですが、自分たちの隙を突かれた3失点でヴィアティン三重さんにそれを見事に決められてしまったゲーム内容でした。我々はもっといろんなものを成長させなくてはいけないし、いろんな課題が見えた試合でしたが、選手たちは直近の2試合に比べると気持ちも出していたしやれることは増えていると感じました。その時間帯で点を獲れたらと思っているところで得点できたので良かったのですが、そのあと三重さんが勢いをもって人数をかけてきたことに対し、自分たちが受けに回ってしまった。ボールに対してプレーできなくなってしまったところでの失点、それが積み重なって2失点。最後のPKに関しては攻めに行った結果なので仕方ない部分はありますが、あそこを抑えられるようにしていかないと上位には上がれないという反省点になると思います。
2022 JFL第28節 11/5 土 vs 奈良クラブ
- 第24回 日本フットボールリーグ 第28節
- 試合日程:2022年11月5日(土)アウェイ
- 対戦相手:奈良クラブ
- 試合会場:ロートF
- 開始時間:13:00キックオフ