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第17節 FCマルヤス岡崎戦 試合後コメント
第25回 JFL第17節・試合結果
ヴィアティン三重 1-1 FCマルヤス岡崎
(0-0/1-1)
- 76分:㉝内田健太・FCマルヤス岡崎
- 77分:⑨大竹将吾・ヴィアティン三重
樋口監督 試合後コメント
樋口監督・試合総括:今日は夏休み最初の週末ということで、クラブは花火を上げていろんなイベントを企画してくれていましたし、そしてナイターで素晴らしい雰囲気を作ってくれました。その中で自分たちは連敗をしている状況でしたのでなんとか踏ん張らなければならないという試合でした。チームとしてはマルヤスに対して、ショートパスを巧みに繋いで主導権を握ってくる相手に対してオレたちはどう闘うのかということで臨みました。
試合の内容に関して言えばかなり手応えを感じました。内容だけに関しては。今日の試合のテーマは相手の距離感で試合をしないこと、我々の距離感で試合をすることでした。90分通して恐らく70〜80分ぐらいは我々の試合だったと思います。相手のリズムというのはほとんどなくて、2回ほど少し危ない場面はありましたが、それ以外のところは自分たちがやりたい守備、そして自分たちがやりたいボールの動かし方ができたと思います。
ただ終わってみれば結果は1-1。これはしっかりと受け止めて、失点の場面…もう一度考えなければならない。それとあれだけボックス内に迫る場面を作っていたのに結局1点しか獲れなかった。ただ、試合が終わってから選手たちに話しました。今日は次に進む大事な一歩を踏み出した試合だったと。勝ち切れなかったことは悔しいし残念だけれども、苦しい状況の中でも今日出た選手、出なかった選手全員が本当に…毎回言っていますが、素晴らしいモチベーションでトレーニングしてくれています。それが今日出た選手たちに勇気や自信を与えてくれているし、やらなきゃいけないという気持ちにさせてくれている。チーム全員の力で次に進む一歩を踏み出せたと思います。
当然勝てなかったことで順位や勝点の計算をすると本当に残念ですが、次は首位のHondaFCにしっかりと挑んで、次こそ勝点3を獲るんだという思いを強くしましたし、僕らのチームなら絶対にできると確信させてくれる、そんな試合をしてくれた選手たちの努力を次に繋げたいと思っています。
インタビュアー:結果は悔しい引き分けでしたが、監督から見て今日の試合に点数を付けるとしたら何点でしょうか?
樋口監督:点数はさておき、内容だけをみれば今シーズンで一番良かったのではないかと思います。それは守備の意思統一ができたこと、それから攻撃でここ数試合は前を急ぎすぎて、背後を狙いすぎていた。通れば1点ではあるものの相手のボールになる場面が多かった。今日はそれはやめようと。背後は狙うけれどもどれだけ横に動かすことができるか。サイドチェンジしながらボールを握りながら試合を進めることができた。それはチームがやろうとしていることを表現できたと受け止めています。得点以外の部分ではとても良かったと思います。
VTM:我々が見ていても内容的には相手を圧倒している印象でしたが、最後のところ、フィニッシュのところはチャンスを作りながら特に前半はなかなかゴールが奪えなかった。そこに関して、もうひとつ足りない部分があるとすればどういった点でしょうか?
樋口監督:前半は何度かアーリークロスを入れました。あのタイミングは悪くない。チェンジサイドしてアーリークロスを入れる、これは全然悪くない。ただもうひとつ作っていいんじゃないのか。そうハーフタイムに伝えました。サイドチェンジしました、さぁアーリークロスを入れる、すると相手が下がった、じゃあもうひとつ横パスを入れて逆を取ってみようか…、という部分の工夫をもう少ししたかった。「合えば得点」というシーンはあったが、それが合わなかった。じゃあ次はもう一つ確率を高める手段としてもうひと手間かける必要がある。後半は何回かそれをやっていたのですがそれをもっとやれると良くなると思います。もうひとつは精度です。ボールが弾んでしまってコントロールしづらいところはありましたが、ラストパスの精度や横パスを入れるところの精度をもっと高めることができれば間違いなく点数に繋げることができると思います。
VTM:そのもうひとつやれないところというのは、選手としては攻め急いでしまっているということでしょうか?
樋口監督:それはですね…僕から見ていても「合えば得点」というタイミングではあるんです。だからアーリークロスを狙ってしまう。それはタムショーの動き出しがあれば「合えば得点」という感覚なんです。だから「アーリークロスを入れるな!」というのは違うんです。ただ、もうひとつ横パスをいれて折り返すことができればさらに「確率が上がる」ということをチームとして共有したいですね。
VTM:失点シーンに関してです。少し不運な失点のようにも見えましたが、あれは風の影響があったのか、慣れないナイトゲームでハイボールの目測を見誤ってしまったのか、どのように見られていますか?
樋口監督:あれに関して一言で言えば、あれは被っちゃいけない。それはモリケンがしっかりと自覚しなければいけない。それは風の影響であろうが、ナイターの影響であろうが、この状況の中ではやってはいけないプレーでした。少なくとも触って弾いてコーナーにすべき場面でした。それはモリケンが受け止めてこれからやっていって欲しいと思っています。
VTM:大竹選手のゴールは素晴らしい時間帯に素晴らしいゴールでした、監督からみていかがでしたか?
樋口監督:素晴らしいですね。あの滞空時間、空中でしっかりと待ちながらヘディングをあそこまで飛ばすことができる。あれは彼の得点能力の高さ、得点技術の高さが発揮されたゴールでした。ただ、試合後のロッカーでは2点目を獲るチャンスがあったので、これを決め切ったらエースだな。そう話しました。
インタビュアー:今日の観客数は2,336人と素晴らしい応援の中でのゲームでした。ファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
樋口監督:冒頭にも言いましたが、夏休み最初の週末のナイターということでみなさんで本当に素晴らしい雰囲気を作ってくれたことに感謝申し上げます。花火も楽しんでもらったことと思いますが、試合前に選手たちには「花火以上にサッカーで楽しませよう!」そう話しました。結果が出ればもっと良かったのですが、花火が目的で足を運んでくれた皆さんにも面白さを感じてもらえるサッカーの内容ではあったと思っています。僕らのサッカーの魅力でみんさんを惹き付けて、次こそホームで勝点3を取れるように頑張っていこうと思います。今日は素晴らしい雰囲気を作って頂いて本当にありがとうございました。
野垣内俊選手・試合後コメント
野垣内選手・試合総括:チーム状況が良くなくて、2連敗。自分たちがボールを握れないという試合が続いていて、その中で監督も少し思い切ったんだと思いますが、僕はいつでも準備はしていたので。今日は後ろ3枚(スリーバック)にして、僕はできるだけリズムを作るという役割をしっかりとやれました。失点は少し悔やまれますけど、でも失点しても下を向く雰囲気は全くなくて、すぐにまたここから行くぞ!というムードを全員が作れていて、みんなが前向きにプレーしていたので、結果は引き分けでしたけど良い試合のひとつだったと言えます。
VTM:ここ数試合を振り返ると、言い方は悪いですが見違えるほど良い試合サッカーができていたと思います。その要因はどこにあるのでしょうか?
野垣内選手:雰囲気…、モチベーション…、今まで出ている選手が悪いというわけじゃないのですが、試合がどういう局面にあるのかで人を動かしたり、声を出して雰囲気を作ったりモチベーションを維持したり。前まではミスしたときにムードが落ちるイメージがあったような気がします。でも今日はみんなが最初からミスなんかあって当然だから気にしなくていい、次取り戻せばOKと考えていましたし、自分も失敗しても大丈夫だという気持ちでプレーしていました。そういう雰囲気の中でみんなの顔を見ても誰一人暗い顔してる奴はいなかったですし、試合が終わってからもみんなが楽しかったと言っていたので、あとはとにかく勝ちたかった、それだけです。
VTM:タケがあそこで獲ってくれて良かったですよね。
野垣内選手:いやー、あいつスゲェな…。助かるというか、失点したあとすぐに獲ってくれたので、また僕らの勢いが更に増したので、最後の勢いを付けてくれたゴールでした。失点したあとも落ちずに全員が前を向くことができたから生まれたゴールだと思いますし、そういったみんなの成長も見られたので、自分としても準備してきた仕事をやれたというか、でも今日だけではないので次に繋げていきたいです。
VTM:次は中断前最後、相手はHondaFCですね。今日の手応えを次に繋げることができれば良い試合になると思います。意気込みを聞かせてください。
野垣内選手:Hondaさんはやはりクオリティが高くて精度も高い。パス回しが上手くてポゼッションできるチームです。今日、僕らはミスが多かったのでそこの精度を高めて行かなければいけない。そしてHondaさんに負けないように自分たちのサッカーを表現したいですね。僕個人としては試合になかなか出られない時期もあって、リーグで先発したのは恐らく1年ぶりぐらいなので、でもいつも常に準備はしています。そして他のサブのメンバー、メンバー外の選手たちの想いも背負って自分の役割を体現できたかなと。あとは僕だけじゃなくて、まだ試合に絡めていない選手たちもどんどん絡んで、より競争してチーム力を高めていきたいと思います。
田村翔太選手・試合後コメント
田村選手・試合総括:連敗していて、チームとしては何か変えなくてはいけないという状況の中で、スリーバックで、今日今季始めてスタメンで出る選手もいましたし、スリーバックで最初から行くのも初めてで。でもその中で自分たちが目指したものに近い形のプレーはできたという部分に関しては満足できるのですが、結果として引き分けに終わってしまった…個人的にはフォワードとして得点できなかったので、悔しさが残る試合でした。
VTM:前半は何度も決定機までは行かないもののチャンスを繰り返し作っていましたが、少しタイミングが合わなかったりする場面が多かったように思いますが、あとひとつ何が足らなかったのでしょうか?
田村選手:僕としてはもう少しわかりやすいタイミングで動くことだったり、もっとコミュニケーションを取れば解決できるところもあっただろうし、前半は僕が上げて欲しいタイミングで上がってこないこともあったので、ハーフタイムにはそこの話をしました。あとはクロスの精度の部分が今日は少し低かったところもあったので、それはノリくん(藤澤選手)とも直樹とも話したので、そこはもっと精度を上げてやっていきたいところです。でもモチベーションとしては良い状態でその課題に向き合えるので、次に繋げていけると思います。
VTM:では得点シーン、大竹選手へのラストパスを振り返ってください。素晴らしいシーンでしたね。
田村選手:あそこでタケが呼んでいるのは聞こえていましたし、1対1というのも見えていました。今日はタケが入ったところから相手のセンターバックに勝っているシーンがあったので、あいつだったら絶対に勝ってくれると思っていました。タケを信じて入れたら決めてくれたので、頼もしかったです。
VTM:結果としては引き分けでしたが、要所要所では良いプレーが多かったと思うので次のHonda戦には良い雰囲気で入れるのではないかと思います。田村選手個人としてはどんな意気込みでしょうか?
田村選手:次の試合をどんな結果で終えて中断期間を迎えるのか。その点からもすごく大事な試合だと思うので、チームとしては今まで2連敗した時よりは少し積み上げている感覚が得られて、それをさらに自信に繋げるには結果しかないと思うので、明日の練習試合から次のHonda戦に向けて準備したいと思います。
VTM:では最後に、今日は2,300人の観客、そしてゴール裏では子どもたちが凄いパワーで声援を送ってくれていました。聞こえていましたか?
田村選手:いや、本当に凄かった。なんていうか…チームが2連敗している状況で、もしかすると花火を楽しみにしてスタジアムに来てくれた人もいるかもしれないですが、多くの人が足を運んでくれたことや、クラブとしても自分たちのことをサポートをしてくれているということを後半のピッチに向かう前に円陣でみんなに話しました(今節はキャプテンマークを巻いた田村選手)。いろんな人達の想いに本当に応えたかったですし、今日は花火が目的で来てくれた人たちが、今日の試合を観てくれたことで次は僕らのサッカーを目的にして来てくれる、そういう人がどれだけいるのかがとても大事だと思っています。たくさんの子どもたちの声はすごく聞こえていましたし、子どもたち以外の人たちの声ももちろん聞こえていて、やっぱりヴィアティンのサポーターはJFL最強だということを再確認できた最高のホームゲームでした。ありがとうございました。