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第25節・ブリオベッカ浦安戦 試合後コメント
第25回 JFL第25節・試合結果
ヴィアティン三重 1-1 ブリオベッカ浦安
(0-0/1-1)
- 62分:⑦森主麗司・ヴィアティン三重
- 86分:②村越健太・ブリオベッカ浦安
樋口監督 試合後コメント
樋口監督・試合総括:直近の13試合負けなしという勢いを持ったチームで、恐らくいまJFLで一番調子が良い相手ということで、難しい試合になると想定した上で、自分たちがどこまで主導権をもって試合を進められるのかというプランで臨みました。前半に関しては途中からボールを持たれてはいたけれども決してネガティブな内容ではなかった。むしろ相手が攻めあぐねる雰囲気にさせられいました。ただその中で攻撃の部分でシュートまで行ける場面を作ることができていなかった。カウンター気味に行くものの、ここが通ればチャンスなのに、ここでかわせれば、この判断が良ければというところでもうひとつうまくやれていなかった。
後半も同じようにネガティブな内容ではなく、良い形から後半はもう少しボールを持つ時間を作ろう、相手の陣内で動かそう、それとカウンターのところでの判断を的確にすることでシュートで終わろう、そう話して臨みました。何度かチャンスを作る中で見事にそのチャンスを決めきることができた。とても良い流れが作れたと思っています。最後に逃げ切れなかった部分に関しては試合後に選手らには言いましたが、選手がどうこうではなく、交代のタイミングや交代のカードがどうだったのか、それを僕自身が検証しなければいけないと。ただ、プレーしていた選手の疲労度などを考えてほぼプラン通りのタイミグでの交代ではあったと思うので、あとは交代で入った選手がそれをどこまで耐えきれるか、そこをチーム力として上げなければならない。そこが残念ながら逃げ切れなかった要因だと思います。
今日はメンバーを入れ替えてスタートした中で、特に駿斗はここまでできるのかというぐらいのプレーを見せてくれて、新しい発見がありました。また麗司はセカンドボールのところや相手を潰しに出るところでとても効いていたのでチームとしてのプラス要素が見えた試合でもありました。残り5試合になって置かれている状況は変わらず厳しいものですが、目の前の試合をしっかり闘って自分たちの存在感を示していこうと思っています。
VTM:システム的なところや選手起用に関しては相手の布陣を考慮して決められたのでしょうか?
樋口監督:いえ、そうではありません。スリーバックに駿斗を置いて、左サイドにはスンを置いて、特に駿斗は相手を潰しにいくところがとても良く、先週の練習試合で駿斗にセンターバックをやらせてみたらとてもしっくりいいっていたので、今週はずっとトレーニングでもセンターバックをさせました。それを思い切って今日のゲームで使ってみて非常に良かったのでこれは大きな収穫です。
VTM:先ほどおっしゃられたように、前半はボールを奪ってカウンターに行ける場面はあったのに、なかなかうまく運べませんでした。あそこをクリアしていかないとなかなか攻撃が実らないと思うのですが、どこに課題があるのでしょうか?
樋口監督:判断の共有が足りていない。そしてチャレンジが足らない。これはハーフタイムに伝えたのですが、ボールを入れればいいのに、出せばいいのにというタイミングでやり直しをしてタイミングがずれてしまったところが何度かあって、「いまだ!」というところを共有してチャレンジしていく必要がある。それがミスになって相手ボールになっても全然問題ないことなので、もっとチャレンジしようと話しました。前半は守備の我慢はみんなで共有できていましたが攻撃のチャレンジが合っていなかったので合わせていこうと伝えました。
VTM:森主選手の得点シーンですが、あれだけの運動量を見せながらカウンターからのチャンスであの場所に森主選手が走り込んでいて先制点を上げました。あの場面を振り返ってください。
樋口監督:テツのところでしっかりとタメを作って、スペースにタムショーが走って、憲祐が前で潰れて後から麗司が入ってきてのゴール。理想的な形の崩し方でした。僕らが取りたいポケットのところで取れて、そこに対して中が呼び込んだ。そしてボランチの麗司があそこまで行けていたのは、数試合前からボランチがもっと前に出ていこうと伝えていました。ボランチがふたりとも横並びでいるのではなく、最終的にボックスにボールにボールが入った時にはボランチが一枚行ってくれというのをチームとして共有していました。例えばスンが点を獲った試合(22節・東京武蔵野戦)もそうでしたが、ボランチが一枚前に出ていくというのがチームとして意識できている証拠だと思います。
VTM:それは前の枚数を増やしたいということですね。
樋口監督:はい、スリーバックでやると前が3人になるので前に一枚入っていかないと点数にならないぞと。そこはリスクを冒してでもやろうと共有していました。
VTM:そういう場面をもっと増やしていきたいですね。
樋口監督:そうですね、でもそのためにはチームとしてもっと全体で前にボールを運びたいですね。カウンター狙いで長いボールを入れるのも悪くはないのですが、全体でボールを運ぶ中で最終的にボランチが入っていたな、というシーンを作っていけるとより確実になると思います。
VTM:今日は1300人を超えるお客さんが来てくれました。残り5試合になりましたがファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
樋口監督:今日はイオンモール東員さんのスペシャルマッチデーということで、ピンク色の3rdユニフォームを着て新鮮な気持ちで試合に臨むことができました。その中で試合の内容云々ではなく、勝点3を獲ることが必要でした。僕らが置かれている状況は勝点3を獲らないと何も変わっていかない、それを考えた上でも非常に残念な試合でした。ただ残り5試合、可能性云々ではなく、自分たちの存在をしっかりと示しながら、観ている人がヴィアティン三重を応援したいと思ってもらえるような試合をして結果に繋げていこうと思いますので、みなさんに勝利を届けられるように頑張ります。
森主麗司選手 試合後コメント
VTM:素晴らしいゴールでした。まず最初にゴールシーンを振り返ってください。
森主選手:テツくんからスペースに良いボールが出て、翔太くんがサイドに流れて中をしっかり見てくれて、ニアで憲祐が潰れてくれて自分はただ合わせるだけだったので、チームとして獲ることができた1点だったと思います。
VTM:素晴らしい崩しでしたね。しかし序盤からかなりのハードワークをして相当な運動量を見せていた森主選手があの場所に走り込んでいたことが素晴らしかったと思いますし、これまではあまり見られなかった部分でもあると思いますが、そこは意識していたのでしょうか?
森主選手:今週のトレーニングで樋口監督からクロスに対して2枚・3枚入って行けるのは凄く良い形ができていると言われていたので、あの場面でボランチが前に入っていくにはハシくんより僕の方が前に居たのでとにかくゴール前に走ろうと意識していて、結果的に憲祐と僕の2枚が入れていたので、それができればこうやって得点に繋がるんだというのを感じました。
VTM:やはり多少のリスクを冒してでも前に人数がかけられると得点の可能性は高まりますね。
森主選手:最近は守備の時間が長くなっていて、カウンター1本になってしまうのは仕方ないけれども、そこでどれだけ前に関われるのかが今後の課題でもあると思うので、今日の崩しのような成功例を増やしていきたいです。
VTM:では今日は簡単な試合ではなかったと思いますが、森主選手自身のプレーも含めて試合全体を振り返ってください。
森主選手:守備の時間が長かったと思いますが、失点するまではチームとして全員が意識した守備ができていました。ここを通されても別に大丈夫、という感覚でやれていました。耐えて我慢させられているように見えていたかもしれませんがそこはチーム内で耐える共有はできていたので、守備に関しては問題なかったですし、特にセンターバック3枚は大きい相手に対して簡単に競り負けることもなく潰してくれていたので、あとはもう少しセカンドボールを拾えたら楽にやれたんじゃないかなと思います。そこを運動量なのか、予測なのか、コンパクトさなのか、それをチームでもっと突き詰めていけば保持をもっとできると思うので、今度は攻撃に関してもっと追求していかなければいけないと思っています。
VTM:観ている側としては、もう少し意図して形を作り、意図してボールを運んでいく攻撃が見たかったですね。
森主選手:相手もロングボールが多かったですし、自分たちもロングボールが多かったら観ている人は面白くないだろうし、やっている方も意図してはいないので、僕たちはいつもビルドアップの練習をしているから、そこで自分たちが相手をうまく動かして、意図をもって攻撃できる時間を増やし、もっと共有していかなきゃいけないと思います。
VTM:残りの5試合でもっともっとそういう場面を増やしてください!そしてラスト5試合、ホーム2試合・アウェー3試合になりました。ファン・サポーターの皆さんにひとことください。
森主選手:こうやって厳しい順位の中でもたくさんの人がスタジアムに来てくれてほんとうに感謝しています。そしてまだ諦めるには早いと思うので、目の前の一戦一戦に対して良い準備をして、全力で闘って、勝ち続けて…それしか僕たちにはないのでみなさんも一緒に闘ってくれたら嬉しいです。今日はありがとうございました。
上田駿斗選手 試合後コメント
VTM:久しぶりのフル出場、お疲れ様でした。今日はセンターバックとしての出場でした、失点の部分はさておき、いつもとは違うポジションの難しさなども含めて自身のプレーを振り返って下さい。
上田選手:もともとセンターバックをやっていたので、そこまで気負うことなくプレーはできました。今週はトレーニングでずっとセンターバックをやっていて、自分の中でとても感触が良かったので、その感触通りのプレーが前半から出せたと思います。
VTM:樋口監督も「駿斗があれほどまでにできるとは」と感心していましたよ。
上田選手:それが普通と思ってもらえるようにしないとですね。
VTM:試合を通してチャンスは多く無かったと思いますが、相手にも思うようにはやらせていなかったので、守備陣の頑張りは効いていましたね。ポジションに関してはウイングバックとセンターバック、どちらがやりやすいというのはあるのですか?
上田選手:いえ、特にはないです。ウイングバックは運動量を求められるポジションで、一方でセンターバックはそこまで運動量を求められるポジションではないので、センターバックをやる上では思い切って前に出たり、カバーに行ったりと積極的に動くことができたのはウイングバックを長いことやってきたから運動量の部分が全く負担にならなかったと感じています。
VTM:ご自身のプレーには一定の手応えを感じた試合だったとは思いますが、あの失点シーンは残念でしたね。
上田選手:はい。あの場面は今日に限らず、あそこのところでラインが下がってしまうところ、前(にプレッシャー)がかからないというのは今日だけのことではなくて繰り返してしまっているので良くないですね。交代のタイミングだったりがあって、試合前に監督が「隙を見せずに、隙を突く」と言っていたのですが、あそこの場面は僕らが隙を見せてしまった部分だと思うので反省すべきところだと思います。
VTM:残り5試合、今日の出来も含めてここからチャンスを掴んで行くことと思います。応援してくれているファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
上田選手:残り5試合というより、まずは次のソニー仙台戦に向けてしっかりと準備をする。そして一戦一戦積み重ねていった先に28試合の順位が決まると思っています。まずは目の前の一戦に集中する。練習試合組は明日の練習試合、そしてまた水曜日から全員で競争しながら、自分もその中でスタメンを勝ち取れるように、そして次はチームを勝たせられるように頑張っていこうと思います。今日も応援ありがとうございました。