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JFL第7節・令和最初の三重ダービーに勝利!

2019年05月05日 

令和最初のこどもの日。JFLで初めてとなる三重県勢同士の対決を観るために、AGF鈴鹿陸上競技場には1,300人のサッカーファンが詰めかけた。結果は2-1でヴィアティンの勝利。

激闘の末に掴んだダービーでの勝利は格別だった。

前半6分に失点、エキサイトする場面も

ここまでの6試合に先発出場していた藤牧⑬がサブにまわり、坂井⑥・北野⑩をツートップに起用。サイドハーフには寺尾⑯・塩谷⑱が入り、前節累積警告で不在だった寺田④がセンターバックに、GKは加藤大喜㉑が戻ってきた。

前半6分、左サイドからの相手スローインがゴール前に入り、井上㉜がクリアしようとしたボールが野垣内⑰に当たってしまい、背後でフリーになっていた鈴鹿・遠藤選手⑬の前に転がり先制ゴールを決められてしまう。

早い時間での失点に落胆することなくリスタート。前節とはうって変わって動き出しが良く、速いプレスで相手選手を囲い込む。2人で囲い込み、こぼれたボールにサポートする選手が反応、守備は堅い。

三重ダービーというだけあって互いに闘志むき出しのプレーが続きエキサイト。ピッチ上に激しい声が飛び交うとともに、サポーターのボルテージが高まる。

短いパスを繋いで何度もゴール前に迫るもののラストパスが出せずシュートまでいけないヴィアティン。一方、ミドルシュートやセットプレーからゴールを脅かす鈴鹿アンリミテッドFC。しかしGK加藤大喜のファインセーブと野垣内・寺田が鉄壁の守りを見せ追加点を許さない。

前半終了間際、混戦の中から塩谷が同点ゴール!

前半終了間際の43分。右サイドからゴール前に切り込んだ塩谷がコーナーキック獲得、蹴るのは左利きの井上丈。ゴール前に入ってくるセンターバックの野垣内と寺田。井上が蹴ったボールは中央にポジションをとった寺田にピンポイントで合わせるが相手選手ともつれる。そしてこぼれ球を狙っていた塩谷の前にボールが落ち、混戦の中でボレーシュート、絶好の時間帯に塩谷が値千金の同点ゴール!セットプレーからチャンスをものにした。

ルーキー塩谷2発、後半の逆転ゴール!

前半を同点で折り返し息を吹き返したヴィアティン。シュート本数こそ劣るもののポゼッションでは上回った印象。後半に入っても前半同様に激しいプレッシャーをかける。

ボールホルダーをすかさず囲い込み自由にさせない。自陣ゴール前ではエフライン選手に野垣内・寺田がしっかりと身体を寄せ、絶対に振り向かせない。好調をキープし先発出場を果たした坂井、北野のふたりも前線で走りまくる。

59分、再びチャンスが訪れる。右からのコーナーキックを蹴る井上、相手に弾き返されたボールを森主⑳がダイレクトで再度ゴール前に放り込む。前線に残る野垣内がバックヘッドですらし寺田へ。しかし寺田には渡らず相手DFが必死のクリア。が、クリアしきれずそこへ塩谷が詰める、外側にいた坂井の前にこぼれ、坂井のシュートかに思えたが塩谷が身体をひねって左脚でシュート。ゴール前の混戦からまたしても塩谷が決めた。

GK加藤大喜のビッグセーブがチームを救う!

逆転ゴールを奪い逃げ切りたいヴィアティン。しかし残り時間は30分以上ある。簡単に逃げ切らせてもらえるはずがない。

フレッシュな選手を投入し分厚い攻撃を畳み掛けてくる鈴鹿アンリミテッドFC。対するヴィアティンも藤牧、原口を投入して攻撃のリズムに変化をつける。

78分、ゴール正面・ペナルティエリアのギリギリ外側で相手にフリーキックを与えてしまう。鈴鹿・野口選手が蹴ったボールは低い弾道で壁の間を抜け、ゴール左隅に吸い込まれるかに見えたがGK加藤大喜がスーパーセーブ。後半最大のピンチをビッグセーブで救い、吠える大喜!(JFL公式チャンネル・2:10:00あたりから)

2割増し、3割増しで走り続けた選手たち

中盤の寺尾、森主にも疲れが見え始める。先に交代した坂井・北野もそうだったが、若手も含め全員が普段の2割増し、3割増しとも感じられるほどの気迫を見せていた。

85分に塩見⑮と交代した寺尾は「もう走れなくなるまで走った」そんな風にさえ見えた。

終盤に差し掛かりピンチを迎える。ディフェンスラインからのロングボールやサイドからのロングスローで再三ゴール前を脅かされる。そのたびに全員で弾き返しピンチを凌ぐ。

「絶対に勝つんだ。」

強い気持ちがみなぎっていた。攻撃に守備に落ち着いたプレーでチームをコントロールするキャプテン西村仁志㉓、スタメンから外れ交代で入った塩見も身体を張ったスライディングで相手ボールを奪い、誰よりもハードワークを見せた森主も最後の最後までプレッシャーを掛け続けた。

アディショナルタイム3分が過ぎついにタイムアップ。喜びを爆発させ歓喜に湧くオレンジ色のサポーター達。全てを出し尽くして激闘を制し、安堵の表情を見せる選手たち、喜びを噛みしめる選手たち。

なんとしても欲しかった一勝を全員で掴み取った。そして三重ダービーを制したあとのラインダンスは弾ける笑顔で溢れていた。

本日のヒーロー・塩谷仁選手⑱の番外編コメント

JFLで初めての三重ダービー。地元メディアも多数取材に来ていた。上野監督、2ゴールの塩谷と取材陣に囲まれる。ヴィアティン動画班のインタビューを終えた本日のヒーロー塩谷選手をつかまえた。

VTM:2得点おめでとうございます!

塩谷選手:最高です!サポーターさんの応援がほんとチカラになりました。この大一番に勝ててとても嬉しいです!

VTM:2点目は坂井選手のシュートかと思いましたよ(笑)

塩谷選手:いやー、ボールがこぼれた時に坂井さんがいるの見えたんですけど、思いっきり蹴っちゃいました!あれで外してたら坂井さんにキレられたと思うんですけど、決められたので良かったです(^^)笑

なんとも頼もしいルーキーのコメント。今後の活躍にも期待が膨らむ!

影のMVP・加藤大喜!

圧倒的な攻撃力を誇る鈴鹿アンリミテッドFCの攻撃を1失点におさえ、何度もピンチを救った影のヒーロー・GK加藤大喜。充実した表情でクールダウンをしていたので邪魔をしないように声をかけた。

VTM:大喜!カメラ目線ちょうだい!

加藤大喜選手:(無言でドヤ顔!!!)

締めの写真が完全に陸上選手のようになってしまったが(汗)大一番の勝利は大きな自信に繋がったはずだ。

2週連続の三重ダービー

リーグでの三重ダービーを終え、来週は三重県選手権決勝で再び鈴鹿アンリミテッドFCと対戦する。2週連続の三重ダービーは天皇杯三重県代表を決める絶対に負けられない闘い。今日の一戦を経て互いにどんな対策を練り、どんな戦略で闘うのか?

一週間後、三重県最強を決める一戦に注目だ。

三重県サッカー選手権決勝・天皇杯代表決定戦

  • 日程:2019年5月12日(日)
  • 対戦相手:鈴鹿アンリミテッドFC
  • 会場:三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿・メイングラウンド
  • 開始時間:13:05
  • NHK津にて生中継