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第22回JFL開幕戦・試合終了後両チーム監督インタビュー

2020年07月20日 

昨日の試合レポートに続き、開幕戦(第16節)テゲバジャーロ宮崎戦、試合終了後の両チーム監督インタビュー、キャプテン・西村仁志選手のインタビューレポートをお送りします。

試合後の会見は監督・選手と記者が接触するのを避けるため、別室からリモートで行いました。

ヴィアティン三重・上野監督インタビュー

ー試合を振り返ってー

上野監督:結果は残念でしたけれども、硬い試合になりました。緊張もしていましたし、選手たちが本来やれるところを慌ててしまったり…、本来入るべき場所(ポジショニング)を間違ってしまったり、パスがズレたり…。そういう場面が多かったですが、ずっと公式戦がない難しい期間を過ごしてきた中で、選手たちは良くやってくれたと思います。次に繋がる試合ができたと思っています。

今日の開幕戦はどのような気持ちで迎えましたか?

上野監督:朝起きて「あぁ、今日は開幕戦か…。」とあらためて思って、本当に嬉しいことだと感じました。そして今日はリモートマッチになり、観客のみなさんがいない中での試合になったのですが、たくさんの方々が今日の日のために準備をしてくださいました。ボールパーソンをしてくれたみなさん、ボランティアのみなさん、スタジアム周辺の草刈り、ゴミ拾いをしてくれたサポーターのみなさん、いろんな人たちのおかげで今日の試合をすることができました。本当にありがとうございました。

長い準備期間を経て今日の試合に臨む選手たちにはどんなメッセージを送りましたか?

上野監督:我々は今日の日のためにしっかり練習に取り組むことができました。それを踏まえて「自信を持って試合に臨もう!」という話をしました。今日はとても暑い日になりましたし、ここまで練習試合の数も少なかったりと様々なマイナス要素がありましたが、選手たちは最後までしっかり闘ってくれたと思っています。

VTM:長い準備期間を経て今日の開幕戦を迎えました。テゲバジャーロ宮崎さんと闘うにあたって、どのような点を重視して今日のメンバー構成を決められましたか?

上野監督:まずT宮崎さんのツートップが非常に強力だということがわかっていました。それにどのように対処するのか?フォアチェックですとか、我々がやろうとすることに対してボールが飛ばされてくると予想していました。(フォアチェック=前線から積極的にプレッシャーをかけ、相手のスペースをなくし、相手ゴールに近いところでボールを奪い攻撃に繋げる守備の戦術)ディフェンスラインから、もしくはGKからツートップへボールを供給したりだとか。(フォアチェックに行けない)そんな中でどうやって闘うのか?それを全員で確認し、練習してきました。その闘い方を考えた上でのメンバー構成です。

VTM:ポジションごとに見ると、スタメンを決めた要因はどんなところでしょうか?

上野監督:当然、⑱佐藤光一選手は我々の攻撃の中心になります。洸一を中心に考え、FWには⑨古川大悟を組ませました。サイドはよく動ける⑦塩谷仁、新人ですが豊富な運動量が武器の⑯奥直仁を置きました。T宮崎さんはフィジカル能力が高く、それぞれの選手がサポートしあって押し上げてきますし、オーバーラップもありますので、相手のサイドバックにしっかり付いて走れることが重要だと考えて奥直仁を起用しました。ディフェンス陣に関しては、センターバックの④寺田が良くやってくれました。途中交代にはなりましたが、サミュエル選手やスピードのある選手が出てくることがわかっていましたので、フレッシュな②大竹陸を投入し、本当によくやってくれたと思います。

VTM:結果はドローで勝点1、非常に硬い試合になったという感想でしたが、ここは上手くいった、想定通りのプレーができたという場面があれば教えて下さい。

上野監督:今日の試合の中で「うまくできた!」という場面は…、正直に言うと自分の中ではなかったです。それよりも、いろんなプレッシャーがかかる試合だっただけに、その中でよく闘ってくれたと感じています。これまでT宮崎さんに対して我々は分が悪かったんです。去年も二戦二敗しています。その相手に対してよく引き分けに持っていってくれたと思います。もう少し精度を上げられたら得点できそうな場面もありましたし、決定的な危ない場面もありましたので、やはり今日は五分五分の試合だったと。

それを踏まえて、パスの精度を上げて、もう少し落ち着いて動く事ができれば、もう少し冷静につなぐ事ができれば、良いカタチでゲームを進めることができたのではないかと思います。

記者:百年構想クラブとなり、明確にJ3昇格を目指すことを掲げて迎えた今季の開幕戦でしたが、その点についてはどのような思いで試合に臨まれましたか?

上野監督:まず「守備をしっかりやろう」と選手たちには話しました。というのも、T宮崎さんも我々と同じように百年構想クラブとしてJ3昇格を目指しているチームで、たった二枠しかないところを狙って闘う相手です。厳しい闘いになることは想像していました。したがって、今日は特に守備を重視して試合に臨みました。何度か危ない場面はありましたが、無失点に抑えたということは良くやってくれたと評価しています。

記者:来週の三重県選手権決勝、リーグでは次節、HondaFCとの対戦になります。意気込みを聞かせて下さい。

上野監督:もちろん我々が三重県の代表になりたいです。そして三重ダービーですので、鈴鹿さんに勝って三重県代表になりたいと思います。HondaFCさんに関しては、リーグ5連覇を目指されているJFL最強の対戦相手だと思いますので、非常に強いHondaFCさんに対して、守備も攻撃も自分たちのやるべきことをシッカリとぶつけて、アウェーですが勝ちきりたいと思います。今日はありがとうございました。

テゲバジャーロ宮崎・倉石監督インタビュー

ー試合を振り返ってー

倉石監督:開幕戦、今季の初戦ということだったわけですが、今季は試合数が半分の15試合となりました。お互いに百年構想クラブでJ3昇格を目指すチーム同士の闘いでしたので、開幕ダッシュに繋がるゲームにしたいと考えていました。しっかりと準備はしてきましたが、ヴィアティンさんの粘り強い守備、多彩な攻撃、名将・上野監督の采配を前にして、とても難しいゲームになりました。残り14試合、次節まで少し期間があるのでしっかりと修正して、もっといい闘い方ができるように、そして勝点をもっととれるようやっていきたいです。

今日の開幕戦をどのような気持ちで迎えましたか?

倉石監督:一言でいうととても待ち遠しかったです。

試合に向けての準備ではいろいろと難しい事があったかと思いますが、選手たちにはどのようなメッセージを送りましたか?

倉石監督:こういう社会情勢の中で、自分たちがサッカーをやれることに感謝し、今自分たちがやれることをしっかりやる。そして宮崎県民のみなさんや応援して下さる皆さんに喜んで貰えるようなプレー、そしてその準備をしっかりやっていこうと話しました。

VTM:今季のヴィアティンは新加入選手が多く、主力選手が大幅に入れ替わりました。その中でどのような課題を持って今日の試合に臨みましたか?

倉石監督:まずFWの佐藤洸一選手を始めとして、その他にもJリーグでの経験がある選手が入ってきています。その中でJでの経験がJFLの舞台では絶対的な強みになると思っていましたので、個で闘うのはなかなか難しいですから、グループでどうやって守るか?攻撃に関しても個のチカラだけでなくグループでどうやって点を奪いに行くのか?というのを対策として準備しました。

VTM:対策したことはどれぐらいできたという感触でしょうか?

倉石監督:去年も対戦していますし、準備・対策したことがある程度はできたというイメージはありますが、個人のクオリティという部分では高いものがありましたので、そこに四苦八苦したというのが正直な感想です。

今日はありがとうございました、一緒にJリーグへ上がりましょう!

キャプテン・西村仁志選手インタビュー

ー試合を振り返ってー

西村選手:リモートマッチでしたが、まずは無事にリーグが開幕できたことを嬉しく思います。そしてJFL関係者の皆さんやチームスタッフ、サポーターのみなさんにとても感謝しています。

開幕戦ということもあり、今季は15試合しかないこともあって、少し硬さが見られました。自分たちがやりたいプレーを出すことができませんでした。リーグ戦の次節は8月になりますが、しっかりと自分たちのチカラを出せるよう、準備していきたいと思います。

画面越しに応援してくれたファンの皆さんに一言お願いします。

西村選手:ライブ配信を通してたくさんの人が応援して下さったことと思います。勝利をお届けできなかったことがすごく悔しいです。早く勝利をお届けできるよう頑張って行こうと思います。

記者:今日の試合を振り返って、西村キャプテンが思う良かった点・悪かった点をあげて下さい。

西村選手:セカンドボールを相手に多く拾われていた点が自分たちのサッカーができなかったひとつの要因だと思います。良かった点をあげるとすれば、スペースがある広い方へボールを持って行くことができて、中へクロスを上げてチャンスを作ることができた点。チャンスは少なかったですが、良かった部分だと思います。

記者:「自分たちがやりたいサッカー」というのは具体的にはどういうサッカーでしょうか?

西村選手:昨年と同様に、コンパクトで攻守ともに全員でプレーするサッカーです。

記者:J3昇格という大きな目標を掲げるシーズンですが、それを踏まえて次節への意気込みを聞かせて下さい。

西村選手:まだ一節終えただけですが、今日出た課題を修正し、1ヶ月後に向けて準備をしたいです。試合数が少ない分、昨年以上に一戦一戦が大切になってくると思います、しっかりと勝てるチームになれるよう頑張っていきたいです。今日はありがとうございました。