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「スペインFútbol 通信 vol.3」 後藤三知アドバイザー
「スペインFútbol 通信」Vol.3
“ヴィアティン三重”のみなさん、こんにちは!!
現在、私はスペインのサン・セバスティアンという街にあるReal Sociedad (レアル・ソシエダ)というクラブでプレーしています。
皆さんの、サッカーとの関わりや、ヴィアティン三重との関わりが充実したものになるような…そんな内容になったらいいなと思います。
生まれ育った三重の女子サッカーが素敵なかたちで広がっていくことを楽しみに、何かのきっかけとなれたら嬉しいです。
今回は、初めてスペインのバスクで過ごしたクリスマスについて、皆さんにご紹介できたらと思います(^^)
まず、クリスマスを迎える前に…バスク地方ならではのお祭りがあるのでご紹介します。
それは、12月21日、Santo Tomas(サント トマス)の日と呼ばれるお祭りです。
この日は子どもから大人までがバスクの民族衣装を着て、Txistorra(チストラ:バスクの豚肉ソーセージ)を食べて楽しみます。
バスクに住む方にお聞きした話によると、昔、山で羊や豚を飼いながら生活していた人たちが、この時期になると山で育てた食材を持って街まで下りてきて、海の食材などと交換していたそうなのです。今はその名残で、Santo Tomasの日として、みんなでバスクの民族衣装を着て、チストラを食べるというお祭りになっているそうです。
“バスク”に根づく文化を、いつまでも大切に守ろうとするバスクの人たちの心が表れているお祭りだと感じました。
そして、ここから、スペインのバスク地方でのクリスマスの過ごし方をご紹介します。
まず、24日のお昼ごろに、山からOlentzero(オレンツェロ:バスクのサンタさんのような存在)が街に下りてきます。そのとき、子どもたちは願い事などを書いたお手紙をオレンツェロに渡します。
そして、その夜は、家族みんなで集まり、ゆっくり家族との会話や食事を楽しみます。
翌日25日もまた、家族みんなで集まり、子どもたちはオレンツェロからのプレゼントを受け取り、大人同士もプレゼント交換をしたりしながら、家族団欒やみんなでの食事を楽しみます。
初めて、スペインのバスク地方でのクリスマスを経験しましたが…ここでのクリスマスは、“家族との時間、家族との食事、家族との会話”を大切にする日なのだと知りました。
素敵な時間だなと思いました。
皆さん、年末年始は、どのように過ごしますか??
ぜひ、家族や大切な人たちと、ゆっくり食事や会話を楽しみながら、楽しい時間を過ごしください(*^^*)
さあ、クリスマスが過ぎ、新しい年を迎えたら…
スペインリーグは、1月6日から再開です!
私たちReal Sociedadは、アウェーでAthletic Clubとの、バスクダービーです。
7連敗から始まった今シーズンの戦いですが、監督交代後の7試合を4勝3分負けなしとし、(1シーズンにホーム&アウェーで各チームと2試合ずつ対戦しますが、)その一回り目最後の対戦です。
後半戦の戦いで勝ち点を重ね、まずはリーグ戦終了後に行われるCopa de la Reina(コパ・デ・ラ・レイナ:女王杯)の出場権が得られる8位以上、そしてクラブ史上最高順位の5位以上を目指し、最後まで戦っていきたいと思います!!
個人としても、チームとしても、「ゴールに直結するプレーがどれだけできるか」、「いかに失点の可能性を少なくしていけるか」にこだわってプレーしていきたいと思います!!
皆さんにお会いできる日を楽しみに、サッカー選手として進化を重ねていきたいと思います!!
2018年が、皆さんにとって、楽しくて充実した素敵な一年になりますように。
後藤三知