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Sports navi掲載のチャレンジマッチについて補足説明
ヴィアティン三重バレーボールチームディレクターの椎葉と申します。
本日、Sportnavi様に掲載されました記事の中で私のコメントが掲載されておりますが、第3者でもあり記事内で私のコメントに文字数を割けない関係でかなり簡潔なコメントなっておりますので、ここで補足説明をさせていただきます。
まず私及びヴィアティン三重としましては、リーグ中止の決断につきましてそのお知らせの動画でもコメントをさせていただきました通り、Vリーグ機構の決定を了承し納得をしております。
弊チーム、そして他チームの選手の中にも今シーズンを以て引退する選手たちもおります。そういった選手たちにとってこの津大会はその人生においてとても大きな試合でした。
ヴィアティン三重でも先日発表をさせていただきました、ヴィアティン三重を支えてくれていた井口選手、そしてヴィアティン三重の柱石であった田中選手が引退をします。ヴィアティン三重の歴史を作ってくれた2人の引退試合となるべき試合がこの様な事態となった事は、心痛の極みです。そして彼らのバレーボール人生においても大きな、大きな損失であった事は事実かと思います。
しかしながら、それでも納得をしましたのは、中止の決定に至るまでの間にVリーグ機構の担当者の方からの情報や、説明もいただいておりこの中止の決定は機構としてもしっかりとご検討、ご議論をされての中止であると感じたからに他なりません。この旨はクラブフロントの方から選手たちにしっかりと説明をできました。
一方、チャレンジマッチの開催については別の考えがあります。
ヴォレアス北海道さんとは同期のチームであり、V3の準加盟時代から共に歩んで参りました。先方には失礼な話かもしれませんが、私どもとしてはライバルチームと思い切磋琢磨してきたチームです。戦うべき相手として見てきた私たちにはヴォレアス北海道さんの関係者のたゆまぬ努力は想像に易い事です。
一方VC長野トライデンツ様は先駆けて地元密着のクラブチームとしてV1リーグに昇格を果たされた先駆者として尊敬し、目標とさせていただいているチームです。私どもと同じ様に働きながらプレーされる姿は本当に目標とさせていただいております。
両チームが尊敬に値するチーム同士の戦いであるという事を除いても今回のチャレンジマッチ中止についての意見の問いかけに対しては、やはり大きな問題として捉えております。
当然、私ども無関係の第3チームに事前に詳細な説明が無いことは理解ができます。しかしながらヴィアティン三重もS1ライセンスの取得に向けて活動を行っており、その活動資金の多くは地元企業様のスポンサードによって成り立っております。
それぞれの企業様の社員の皆様が上げられた収益の一部を私どもの夢への協賛金として、地域振興の為の協賛金として、ご支援をいただき活動をしております。
万一今回の様な事由が発生した場合、そして私どもが当事者チームであった場合、スポンサー企業に対しての説明責任を負います。現在その説明が満足にできない状況があるやに聞いております。
また、スポンサー企業と同様に私どもが説明責任を負うのは、私どもを応援してくださっているファンの皆様に対してもです。
こういったステークホルダーの皆様への説明をチームができない状況を作りだす事は、ファンファースト・バレーボールのビジネス化を掲げる新生Vリーグの創設理念にそぐわないのでは無いか。と感じます。
ビジネス化をするという事は、スポンサー企業はそのチームへの「投資」を行っているという事だと考えます。V2やV3リーグのチームに対してのスポンサードは特に「投資」の目的は広告効果やそこから発生する収益ではありません。収益や対価を単に短期間的に求める「投機」では無く、長期的な町や地域の発展。子どもたちの目標となるべきチームを地元に創出する価値への「投資」に他なりません。
来場者数・メディア露出などあらゆる面がスポンサー広告価値に見合っていない状況が悔しいですが今の現実です。しかしながらリーグ全体が盛り上がる為には下部リーグの盛り上がりやレベルの向上が欠かせないと思っておりますし、V2/V3リーグが盛り上がる為には、こういった地元企業の皆様のご理解が絶対的に必要になります。
こういった考えから、当事者チームがファンの皆様に明確な説明ができない状況がある事は大きな問題であると考えております。重ねて申しますがビジネスである以上、ステークホルダーへの説明責任は企業としての責任です。
またVリーグのライセンス申請には地元自治体の支援書が必要になっております。つまり自治体も私どもを支援してくださる関係者になります。支援書は単なる書面にあらずです。実際に私どもにはホームタウン自治体の皆様の多大なご支援のもとに活動をしております。ご存知の通りスポーツチームには本当に多くの方の関わりに支えられ成り立っております。
昨今の状況を鑑みても、開催中止の判断自体に異論を持っている訳ではありませんし、それについて私どもがコメントするべき立場に無いと承知をしております。しかしながら当事者両チームへの説明の機会を設ける事はまだ可能であると思っております。今後両チームがファンの皆さん、スポンサー企業・支援自治体へしっかりと説明できる状況になる事を心より願っております。
遠くて近い将来に私どもが当事者になる可能性があると本気で考えておりますからこそ、上記の通り考える次第です。
長文になりましたが、私のコメントについて真意を補足をさせていただきたく記載させていただきました。
最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。
ヴィアティン三重バレーボール チームディレクター 椎葉誠